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機動戦士ガンダムRS 第38話 暁の宇宙へ

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キラ大尉は、1機のユーピテルを左手に持っていたラケルタビームサーベルで切り撃墜した。
そして後続のユーピテルをルプスビームライフルで撃墜した。
その時キラ大尉は、量産機のビームライフルとはけた違いに高出力のビームが接近しているのに気づき回避した。
それは、サオトメが操るガンダムサイガーのビームライフルだった。

             ※

 サオトメは、さらに羽付きガンダムに連続してメガビームライフルを撃った。
「見つけたぞ」
 サオトメは、さらにメガビームライフルをけん制に1発撃ち回避したところに急接近し蹴った。
「今日こそ撃墜させてもらう」
 サオトメは、全射撃武器を発射しキラを追い詰めた。

             ※

 さすがにガンダムサイガーの全射撃武器を駆使した攻撃にキラ大尉は、反撃の機会を得られなかった。
このままでは、撃墜されるのも時間の問題だった。
ラミネートアンチビームシールドの銃眼からルプスビームライフルの銃身を少し出し反撃した。
その時1基のビームブーメランがガンダムサイガーに襲い掛かった。
ガンダムサイガーは、ビームサーベルでそれを払った。
次にビームライフルが襲ってきたので回避した。
さらにそこにビームライフルを撃ちながら接近してくる物が来た。
ガンダムサイガーは、回避しそれを撃とうとしたがそれがゲタもどきだと気付いた。

             ※

 アスラン中佐が乗るジャスティスガンダムが現れ左肩にバッセルビームブーメランを回収し背中にファトゥム-00を合体させた。

             ※

 サオトメは、2機をメガビームライフルで攻撃した。
「役者は、揃ったな」

             ※

 アスラン中佐は、ガンダムサイガーのビームライフル攻撃を回避しながらフリーダムガンダムに通信を入れた。
「俺達にだって解るさ。
戦ってでも守らなければならないことものがあるくらい」

             ※

 ケイト准尉は、艦隊の直掩につき3機のスピアヘッドがドゴス・ギアに撃った対艦ミサイルもろともビームライフルで迎撃した。

             ※

 ジャスティスガンダムは、フリーダムガンダムの背後に背中合わせでついた。
「蹴散らすぞ」
 そこにガンダムサイガーがメガビームライフルで攻撃してきた。
2機は、回避するとガンダムサイガーに接近した。

             ※

 1機のマールスは、右手にビームサーベルを持つとシールドを構えている1機のデュエルダガーに4連装グレネード・ランチャーの1発を撃ち命中させた。
ガンダムタイプのシールドと比べ堅牢性に劣っているため爆風までは、防ぎきれずその機体は撃墜された。
さらに続けて2機のシールドを構えたM1アストレイをシールドごとビームサーベルで切り撃墜させた。

             ※

 ブライアン艦長は、獲物を定めた。
「取り舵30、主砲、撃て」
 ブライアン艦長の命令でドゴス・ギアから長砲身単装メガ粒子砲の2基が発射され1隻のアーカンソー級に命中し撃沈させた。

             ※

 イームズ准将は、ブリッジから戦況を眺めていた。
「今日の夜までには、全て終わらせたいな」
 イームズ准将は、自分の願望をぼやいた。

             ※

 ディアッカ大尉は、2機のユーピテルのビーム・マシンガンの攻撃を回避し続けていた。
ディアッカ大尉は、直撃弾を寸前でジャンプでかわすとお返しといわんばかりに対装甲散弾砲で反撃した。
しかし2機は、悠々と回避した。

             ※

 カガリは、国防総省にある司令室のモニターから戦況を見ていたがいくつかのカメラが破壊され戦況がわからない状態だった。
「はい、はい。
戦闘は、西アララギ市街に移動しているもよう」
 さらに入ってくる情報も劣勢を伝える情報ばかりだった。
カガリは、もうそれを見ていられなくなり司令室を出ようとした。
「カガリ」
 それをトダカ一佐が止めた。
「離せ。
私も出る」
 カガリは、そういうと無理やり司令室を出ようとした。
「バカを言うな」
 トダカ一佐は、力強くカガリを引き留めた。
「自分だけこんなところで見ていられるか」
 前線の兵士たちは、ウズミ前代表の信念のために戦っている。
それなのにその親族の自分が安全なところにいることに耐え切れなくなっていた。
「指揮官が持ち場を離れてどうする?
いい加減学びなさい」
 トダカ一佐の喝にカガリは、我に返った。
しかし胸のもやもやは、消えず泣き出してしまった。
「泣くのも駄目です」
 そうは、いうもカガリの泣きたい気持ちがわからなくもなかった。
カガリは、指揮官としては若過ぎで敵が強すぎる。

              ※

 流れ弾となったミサイルやビームなどが市街地の建物を破壊しつくしていた。

              ※

 この戦況は、ウズミ前代表も見ていた。
「ウズミ様、準備は整いました。
作業には、2時間ほどあればと」
 首長がウズミ前代表に報告した。
「掛かりすぎるな。
既に時間の問題ないのだ。
よい、私も行こう」
 ウズミ前代表の決断に首長たちは、驚いた。
「残存の部隊は、カグヤに集結するよう命令を。
オノゴロは、放棄する」
 ウズミ前代表は、苦渋の命令を出した。
しかし首長たちは、異論を出さなかった。

              ※

 サイド8にある総司令部では、サイジョウ元帥とリード・ヘイル中将がアドミラル・ティアンムから送られてきた報告書に目を通していた。
「オーブは、よく持ちこたえてますな」
 リード中将がオーブの底力に驚きながら言った。
「この物量では、時間の問題だろうがな。
やはり侮れない国だよ。
地球軍が自軍に加入させようと躍起になっていたのもうなずける。
新型ガンダムの詳細データは?」
 サイジョウ元帥は、特に新型ガンダムの戦闘能力に関する詳細データをほしがった。
「最優先で取らせておりますが1日2日で全てがわかるほど生ぬるい敵では、ありませんから」
 報告書を持ってきた兵士が敵ガンダムの解析には、さらに時間がかかるだろうと考えた。
「いずれどれかと相見える時が来るのか。
できれば死神と四天王には、全ガンダムを撃墜してもらいたいものだな。
何か緊急情報が入ったら教えてくれ」
 秘書にそう命令するとサイジョウ元帥は、司令室を後にした。
その後ろにリード中将がついてきた。
「面白くなさそうだな、リード。
自分も地球に降下してて戦いたいかね?」
 サイジョウ元帥は、リード中将にいやらしい質問をした。
「いえ」
 リード中将は、否定したがその声色と表情の中には不満が確かにあった。
「死神と四天王の戦力なら大抵の戦いに勝てる。
それができないなら増援を送ることは、戦術的に悪くないからな」
 サイジョウ元帥は、リード中将の戦いたい気持ちが決して間違いではないことを説いた。
「私は、別に。
それに残りの四天王には、ボアズ攻略とヤキン・ドゥーエ攻略という重要な任務が待っています」