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銀魂 −アインクラッド篇−

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『銀魂』
・大江戸 かぶき町 万事屋銀ちゃん


「・・・届いたカナ?私達の声」
「届くよ・・・きっと」

十秒間という短い時間に自分達の全てを伝えた新八と神楽は銀時の枕の元に源外が作ったマイクを置く。色々と準備に戸惑ってしまい時刻は既に夕方。日が傾き、空には綺麗なオレンジ色が広がっていた。

「あとは、お前達の声がいつ銀の字に届くかが問題だ。なあに、やることはやったんだ。あとはこいつ次第だよ」
「っ!・・・生体反応あり。源外様、こちらに真選組がやってきます」
「おっといけねぇ。んじゃ、俺は帰らせてもらうわ。あとはよろしく頼んだ」

そう言い残し、源外は銀時の眠る部屋の窓からそそくさと退散していった。それと同時に、玄関よりドタドタと足音を立てながら再び沖田が来訪、昼寝をした後だったのか大きなあくびをしながら目先に涙を浮かばせていた。

「邪魔するぜ〜。お、皆さんお揃いで」
「何しに来たんだヨ!銀ちゃんならまだ起きてないアル!!」
「まぁそうかっかすんな。よっこらせ・・・」

沖田は横たわる土方の身体を起こしひょいと肩に乗せ、何食わぬ顔のまま帰ろうとし始めた。

「おい、そやつの身体をどうする気じゃ」
「ん?いや、さっきザキから連絡あったんですけどね。どうやら近藤さんが目覚めたらしくて、土方のクソヤローも、そのうち起きることでしょ〜から、今のうちに・・・いや、連れ帰るだけです」
「いや、今の間なんですか?なんでちょっと口篭ったんですか?」
「そ〜いやメガネ。じきにここにも近藤さんくるんで、対応よろしくお願いしやす。あと、裸ですから何か羽織るものとか用意しておいたほうがいいかもしれませんぜ。じゃ、・・・そういうことで。―――ヒヒっ」

沖田は最期に不気味な笑顔を残して万事屋を後にしていった。おそらく土方は・・・いや、模索するのはやめておこう。新八は深いため息をしてメガネをくいと上げる。

「・・・ん?いや、ちょっと待てよ・・・妙ちゃん。今、ゴリラが『目覚めた』と言っていなかったかい?」
「そうね、九ちゃん。迎え撃つ準備をしなくてはいけないわね」
「キキィっ!!(ウ○コ、スタンバイ!)」
「いや、そういう意味ではなくて・・・」
『まさかっ!』
『もしかしたら桂さんも・・・』
「月詠姐!さっきの言葉が本当ならもしかしてっ!」
「あ、あぁ・・・じきに奴も・・・」
「えっ!えっ?ちょっと待って!まだ心の準備が出来ていないんだけど!!モーニングキッスをする心の準備が―――」
「若ぁっ!!イブニングキッスならこの東城が―――」
「お前達まだいたのか。いい加減帰りんす」
『さて、俺も桂さんを迎え入れるフリップを急いで作らなくては』


「ゴリラ起きたってマジアルカ!!?だったら銀ちゃんもう起きるネ!!今起きれば晩御飯の準備間に合うヨ!!あと定春の散歩に洗濯に掃除に!!ついでに焼きそばパン買ってこいヨ!!」
「いや!起きたばっかの銀さんに何させようとしてんの!!?」
「ずっと寝っぱなしだったアル!きっと銀ちゃんも身体を動かしたくて仕方ないネ!!」
「逆にずっと寝っぱなしだったからまともに動けないから!!そんなに動いたらまた倒れちゃうから!!」
「おーい!!銀ちゃん起きろヨー!!まず晩御飯のしたくヨー!!」
「ちょ!やめろォォォォ!!!!胸ぐら掴んで無理矢理起こそうとするんじゃねぇェェェェ!!!!」
「なんだヨ新八!銀ちゃんに早く起きてほしくないアルか!?」
「アンタの奇行を止めようとしてるだけだから!!銀さん起きても寝ていてほしいだけだから!!」
「新八何言っているアルか!?起きて寝てって日本語変アル!!ブハハっ!久しぶりの登場だから日本語忘れちゃったアルか!?」
「いや皆そうだから!!何ならほんっとに久しぶりの登場だから!!多分この作品読んでいる人達にも僕達の存在忘れられそうになっていたから!!」
「ア゛ァ゛!?やんのか新八ィ!?」
「ああ上等だコノヤロォォォ!!!!」

「ちょ、ちょっと新ちゃん!神楽ちゃん!落ち着いて!ご近所迷惑よ?」







「―――ったく、ギャーギャーギャーギャーやかましいんだよ。発情期ですかコノヤロー」




「えっ・・・」
「ぎっ・・・銀・・・ちゃん?」


新八と神楽が胸ぐらを掴み合っている最中、久しぶりに聞いたその声が万事屋に響き渡った。
二人はゆっくりと声の主を見据える。

全身ボロボロではあるものの、ナーヴギアを外し、天パーの髪をわしゃわしゃと手でかき、窓からはまばゆい夕焼けの光に照らされていた。

「まさか・・・本当に?」
「キキィ!」
「お目覚めですか・・・待ちくたびれましたよ?銀さん」
「若・・・全身に縛られた紐を解いてくれませぬか?このままだと縛られたまま出番を終えてしまいます・・・」
「東城様。どうやらあなたの出番は今の台詞で最後のようです」
「銀っさァァァ―――っ!!フガっ!フガフガっ!」
「空気を読め、猿飛。今は奴らが先じゃ・・・っふ。ずいぶんわっちらを待たせたな。銀時」
「さっすが月詠姐!吉原一空気の読める女の二つ名は伊達じゃないね!」


銀時はずっと横になっていたためか、まだ身体が不自由なのか上半身を起こすだけでもやっとであった。身体中が傷だらけなので、少しずつではあるものの、現実―リアル―の痛みが押し寄せてくる。

「痛ってぇなぁ。人が寝ている間に好き勝手しやがって・・・痛みを感じるのは久しぶりだっていうのに・・・あ?」

ふと、自身の身体の感覚を確認している銀時に、二つの大きな影が映った。その正体を見ようと頭を上げたと同時に、身体に大きな衝撃が走り、その衝撃に耐え切れなくなり再び横になった。

「お、おい。お前達―――」

「銀さァァァァァァんっっっ!!!!」
「銀ちゃァァァァァァんっっっ!!!!」

その二つの影の正体は、新八と神楽だった。
二人は嬉しさのあまり、涙と鼻水をながしながら銀時の身体に抱きついたのだ。
そんな二人に、銀時はかつての世界の仲間と同じく、自身の胸板に二人の頭を抱き寄せ、優しく撫でて上げた。

「もう帰ってこないかとおもったヨォォォォォっ!!!!!銀ちゃァァァァァァんンンンっ!!!!」
「もう二度と不貞腐れませんからァァァァァっ!!!!もうどこにも行かないでくださいィィィっっっ!!!!」


「・・・あぁ。悪かったな。随分と待たせちまった・・・・ちゃんと、帰ってきたぜ?新八、神楽」


三人の影が夕日によって大きな一つの影となった。
そのような光景にお妙達は何も言葉を出さず、静かに見守ってあげていた―――。














・・・だが、平穏な時間はすぐに崩れ去った。


一人の『男』の手によって。




「ん・・・?っ!皆!すぐに伏せろ!!」
「何?九ちゃん・・・きゃあっ!」

「大型の物体がここに迫っています!皆様!ここにいては危険です!」

「ッ!新八ぃ!神楽ぁ!」
「ぎッ銀さんッ!うわぁ!」
「な、何アルか!?」