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銀魂 −アインクラッド篇−

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九兵衛が何かを察知し、その場にいた全員に伏せるように指示、次の瞬間、万事屋の天井が轟音をたてて崩れ去る。銀時は新八と神楽、九兵衛はお妙、月詠とエリザベスは晴太を庇い、奇跡的に変態2名を覗いて皆、傷一つ負わなかった。

砂埃が晴れると、屋根から天井にかけて小型の宇宙船の船首が突き刺さっていた。

その船首が入口なのか、機械的な音を鳴らしながらゆっくりと開かれる。それと同時に内部から特徴的な笑い声が聞こえ始めた。

「アハハッ!アハハッ!あはッ・・・んぶッ・・・おえッ・・・アハハッ!いや〜地球に来るのも久しぶりじゃきに!よ〜やく着いたと思ったらもう終盤ぜよ!アハハッ!」
「・・・坂本。もう少し静かに到着できないのか?全く、ここにはエリザベスもいるというのに」
「まぁ〜急いできたからの!ん・・・そこにいるのは・・・金時ぃ!どえらい久しぶりじゃのぉ!」
「・・・いや、もう終盤で本当に最後なんですけど、今更何しに来たの?あといい加減名前覚えてくんない?」

大惨事を引き起こした人物の正体は、銀時と同じくソードアート・オンラインに閉じ込められていた桂小太郎と、真紅のチェスターコートと白いマフラーを身に付け、常に大きな声で笑い、銀時とはまた違った黒髪のパーマでグラサンを装着し、かつて攘夷戦争にて攘夷四天王の一人として名を轟かせた『声のデカイ人』の二つ名で知られる坂本辰馬だった。
「いやおかしい!わしだけ扱いおかしいじゃろが!!」
「おおエリザベス!久しぶりだな!」
『桂さん!』
『お元気そうで何よりで!』
エリザベスはよほど嬉しかったのか、すね毛だらけの足をモロ出ししながら桂の元へと駆け寄る。坂本はアハハと笑いながら家壊してごめんね、と銀時に頭を下げた。

「てめぇは一体何回人の家ぶっ壊せば気が済むんだよ。だいったい、本当に何しにきやがったんだ。さっきも言ったけどもう終めーなんだよ。てめぇの出る幕はもうありゃしねえよ」
「アハハッ!いや〜ヅラから頼まれた『ナーヴギア』の回収をしにきただけじゃ!」
「ヅラじゃない桂だ」
「幕府の手に渡れば危険な技術じゃき〜陸奥に『すぐに回収しろ、できなければ殺す』と脅されて、こうしてひっさしぶりにこうして登場―――」
「結局事の発端はテメェらじゃねぇかァァァァッ!!!!自分達の私利私欲でどんだけ人が振り回されたとおもってんのォォォォッ!!?」
「あでッ!!ちょ、ちょっと待って金時!!いきなり殴らんといてッ!!と、とにかく!この地球にはわしがヅラ宛に送ったナーヴギアが『3つ』あるじゃき、すぐに回収せんと本当に陸奥に殺されるから!!」
「ナーヴギア・・・とはよくわからないが、どうやら俺の『ヴァーチャルボーイ』と姿形が酷似しているらしい。ほら、このようなものだ。エリザベス、俺の留守中にこれが届いていただろう?」

桂はほいっと、どこから取り出したのか右手にナーヴギアを取り出して皆に見えるように上に掲げた。
『あれ?桂さん』
『届いたって言いますけど』
『どういう意味ですか?』
「はっはっは。いや実はな?最近、貿易港で幕府の動きが厳重になっていて、ヴァーチャルボーイの到着が予測できなくてな。あんまりにも来ないものだから待ちきれなくなって坂本の元へ飛び立ち、新たに発注をしてもらったわけだ」

―――ん・・・待てよ。
と、新八は深刻な表情を浮かべた。

ナーヴギアの所持者・・・一つは銀時、一つは桂、一つは近藤・・・だと思っていたが、今の話でいくと最初から桂は持っていなかった事になる。いや、新たな個体を所持していたことになる。ちなみに、土方のナーヴギアは幕府が取り寄せた為にカウントはされない。つまり、土方を差し引いたとしても、確認できるナーヴギアは二つしかない。―――計算が合わない。

「ちょっと待ってください!桂さんが新たにナーヴギアを取り寄せたとしたのなら、大江戸に存在する三つのナーヴギアのうち、最後の一つは誰が持っていることになるんですか?」
「ナーヴギアじゃない、ヴァーチャルボーイだ!」
『ちなみに、桂さんの留守中には何も届きませんでしたよ』
「何?エリザベス、それは本当か!?」

「アハハッ!そういえば、幕府もナーヴギアを取り寄せたっていうはなしじゃきに、こっそり忍び込んで回収せんとのぉ〜」
「おい!本当にこれを垂れながしたのは三つだけなんだろぉな!?」
「うげげッ!おい金時!胸ぐら捕まんといてぇ!!」


「・・・アレ?」





ふと、神楽は何かを思い出したように疑問の声を上げた。
その言葉に一同は彼女に振り返る。




「―――そういえば、この作品にマダオが出てないアル。あいつ今、何してるアルか?」
「あ?長谷川さんだぁ?さっきからずっと出ているだろぉが」
「いや、長谷川さんは今回、ナレーションっていう設定・・・・―――あれ、そもそもッ・・・『ナレーション』ってなんだっけ?なんであの人、ナレーションなんてやってんの?」





ほんと、理不尽だよね。
中の人がこういう仕事に引っ張りだこだからって、俺っていつも裏方でずっとしゃべっているんだよね。
ほら、銀魂の映画の番宣とかも俺の役割じゃない?
まあ、別に大した話ではないんだけどさ。
でもこの作品。小説だよね?ナレーションとか必要ないよね?

「ッ!その声・・・長谷川さんッ!!?」
「いや、なんであんた普通に受け答えしてんの?聞こえていちゃまずいですから!!・・・って、いうのも変な話だけど・・・そもそも長谷川さん。あなたは今どこにいるんですか?なんで僕達はあなたの声が聞こえるんですか?」
「最初から最後まで皆勤賞アルな。一人だけずっと出番あってずるいアル」


そう?
出番はあっても、必ずしも『人生』というゲームはハッピーエンドを迎えるわけじゃないんだよ。
ははッ・・・・そもそも、これって終わりがあるのかな。

最初に変な話に手を出して、全財産を使っちゃったから、罰が当たったのかなッ・・・。



「長谷川さん?―――ッ!!




なあ、長谷川さん・・・っ!・・・





―――あんたッ・・・もしかしてッ!!?」



・・・
『銀魂』
・大江戸 かぶき町 とある街角にある路地裏


男は、ゴミ溜めの横で壁に寄りかかりながら座っていた。
頭上にはハエが二、三匹飛び回り、どこからか腐敗臭が漂っている。


ボロボロの衣服に無精ひげ、グラサンをかけておりボサボサの頭には大江戸に垂れ流された、3つ目の、最後のナーヴギアが装着されていた。


―――そう、それが俺。
「長谷川泰三」だ。





・・・本当に、笑っちゃうよね。
いや、怪しいなとは思ったんだよ?



これを付けることによって、ゲームの世界で嫌と言うほど仕事ができるっていうんだから、おじさん躊躇なく買っちゃったよ。




そしたらさ、なんか・・・色々な世界の色々な場面でひたすら台本を渡されてしゃべるっていう仕事にありつけたけど、なんか・・・ここから出られなくてさ・・・。




俺ってもしかして・・・ずっとこうやってしゃべり続けないといけないの?

いや仕事はもらえたけど・・・これからどうすれば良いの?