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銀魂 −アインクラッド篇−

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・・・

『ソードアート・オンライン』
・アインクラッド 第50層 アルゲード・

結局、その後リズベットに店から追い出されてしまい何も買い物することができず一日を終えてしまう二人であった。
二人は再びゲートを通りアルゲードへと戻ってくる。時刻は既に10時を過ぎようとしていた。
「ったく、今日は散々な一日だったぜ」
「う〜・・・頭が痛い。今でもあの痛み思い出すよ」
「当然の報いだ。だいたいてめぇその歳で発情しすぎなんだよ」
「知らねぇよ!あんなに殴らなくても良いだろ!・・・あ」
「あ?どしたキリト」

瞬間、キリトは今、とんでもないことに気がついたのか、急激に顔色を青ざめていた。
銀時は何事かと普段どおり死んだ魚の目で小指で鼻をほじっている。

「なぁギンさん。あんた、今日どこで寝るんだ?」
「どこって…あ」
「ちなみに俺の家、ベッド一個しかないぞ」

そう、いろいろありすぎて二人はすっかり忘れていたのだ。銀時の寝床探しだ。
無論、キリトはベッドで寝たいだろうしだからといってシングルサイズで二人仲良く寝ようなんて考えてない。それは銀時も同意見だった。

「おいおいちょっと待てよおい!銀さん野宿しろってか!!?こんだけリアルに作られってんだから風邪引いちまうじゃねぇか!」
「か、風邪は引かないけど状態変化起こすな・・・治療費もタダじゃないし。やばい・・・どうしよう」

『なら俺の家にこいよ』

ふと、二人の後ろからまたごつい男の声がアルゲードの路地裏に響き渡った。
ドスン、ドスンと音を鳴らしながらこちらに近づいて来たのは、エギルだった。

「え、エギル!?」
「お、お前さんどうして…」

「い、いやぁなに。ふとあの一件からギンの事が気になっててな・・・記憶喪失ってことはもちろん自分のプレイヤーホームすら忘れてるってことだろ?うちの店にはその・・・ベッド二つあるから」
「あぁ、そういえば前俺も使ってたかな」
「おぉそうか、んじゃま、今日はおいとまさせてもらっかな?」
「なんならこれからずっとだって良い!!」
「「は?」」


「いや、別に強制じゃない。ギン、あんたが良いっていうなら、できればその…うちにいくらでも住んで構わない。ご飯だって俺が作ってやるし、何不自由なことはさせない」


銀時の額に一筋の汗が流れる。
キリトは古い目の前の友人の豹変ぶりに言葉が出なかった。


「できればその・・・俺と一緒に暮らしてみないか?い、いや違う!!そういう意味じゃない。こういう言い方は変だと思うが…その…あんたに、興味が湧いてしまったんだ・・・うッ」


(な…なんか…知らねぇ間に…ッ!!

え、エギルとフラグたってるゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥッ!!!!!??)


銀時は口をパクパクさせ今にも泡を吹いて倒れる寸前だった。
自分より遥かに逞しい身体を持つ大男が内股になりもじもじとして頬を赤らめるのだから恐ろしくて恐ろしくてしかたがなかった。
キリトは見て見ぬ振りをして一刻も早くこの場を退散しようとしていた。

「よ、良かったなギンさん!じゃあ俺明日に備えてもう寝るから…そのッ…お休み!!」
「ちょ、え、おま!!ふっざけんじゃねえお前逃げんなよッ!!・・・ッ!!?」

キリトを追おうとした瞬間、強烈な力に引き止められる。
振り返るとそこにはやはりエギルが立っていた。

「どこに行くんだ?ギン。あんたの行く宛はそっちじゃないだろう」
「ッ!!?お、おねが〜い!!キリトさ〜んンンンンンン!!!!た、助けてェェェェェェェェェェッ!!!!」


真夜中のアルゲード。
次の日の朝、何かこの世で最も恐ろしいものを見た少年が必死に何かから逃げる姿と、大男がジタバタと暴れる銀髪の男を無理矢理店に連れ込むという奇妙な噂が街中に広まったという・・・。



・・・To Be Continued