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宇宙戦艦ヤマト 完結編 アナザーエンディング 2

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  「あぁ~終わっちゃったぁ…」

二人が出て行ったのをみて南部がとても残念そうにつぶやいた。

  「何がだ?」

真田が尋ねる

  「とうとうゴールインだな、って思って。まだ先だろう、なんて思ってたら
   突然…ですからね。艦長に言われて自分で演出しておいてなんですが
   もう少しサプライズを続けたかったんです。本当、残念。新婚旅行が本当の
   意味でイジる最後かな。」

それでも南部は笑っている。

  「島……」

真田が声を掛けた。

  「やっぱり似てるんですよ…みんなはユキとサーシァが似てる、って言うん
   ですが…俺にはユキとテレサが被るんです。多分守さんもユキを見て
   スターシアさんを思い出していたと思いますよ。あの時もユキがずっと
   一緒にいてくれて…俺はどれだけ救われたか…だけどそれは親友の彼女で
   俺の傍に一生いてくれるわけじゃない…俺の中に彼女は生きてる…わかって
   るけど俺も人間だからそれじゃ寂しいんだ。やっぱりそばにいて話をした
   いんだ。艦長も言ってたけど…わかってても頭が付いてこないんだ。俺の心は
   あの時テレサが一緒に持って行ってしまったのかもしれない、って思う。
   だけど俺はそれでもいいと思うんだ…」

島が珍しく自分の心を言葉にした。

  「真田さんもそうだろうけどユキ以上の人を見つけるの無理ですよ。どこか
   妥協しないと…」

島が大きく伸びをしながらつぶやいた。

  「俺だけじゃない…多分イスカンダルに行った連中は必ずユキの面影を相手の
   女性に探すんだ。理想が高すぎてうまくいかないんだよ、きっと。特にそこの
   メガネをかけている南部財閥の御曹司…図星だろう?」

島が突然南部に話を振った

  「へ?」(南部)
  「ユキを諦めるためにも盛大に祝ってやりたかったんだ。絶対そうだ。
   白状しろ!」

島が南部に迫る

  「え?何の事ですか?…ってお前何言ってんの?」

南部が慌てて言うと

  「お?出たぞ!南部の“お前”これが出るときはめちゃくちゃ焦ってる時
   だからな!バレてんだぞ?」

島がここぞと突っ込む。

  「そうそう、滅多にないけど時々使う!」

太田も乗ってくる

  「太田!」

南部が敢えて名前を使うと

  「今更名前を言ったって遅い!親父さんにいつも言われたんだろ?」

真田が一歩引いたところから見ていて島と南部と太田がじゃれる。相原は一人真剣な顔をして今日の夕方出発の進の新婚旅行の予定を立てていて端末に向かいずっとパソコンを叩いていた。真田がじゃれる3人をしり目に相原の端末を覗き込んだ。

  「明日からの“しおり”を作っているんですよ。古代くんはアドリブの利く
   人じゃないので…ホテルもしくはエアポートから観光地へのアクセス、
   ユキさんは長官のお供であちこち行ってますから…VIPにバッタリ会って
   しまった時にも対応できるよう、ホテルのロビーがしっかりしてる所を
   選んだり…忙しいんですよ。南部は俺に任せてじゃれてるし…まぁここまで
   細かくセッティングできるのは僕だけですから…。」

真田もそのしおりの細かさに感心している。

  「相原は晶子さんより秘書向きなんじゃないか?」(真田)
  「な…何をおっしゃるんですか?」(相原)
  「まぁ相原にしてみたらヤマトの中で直の上司がユキだしヤマトを下りれば
   古代の指揮下に入るし…一番世話になってるかもしれないな。」(真田)
  「そうなんですよ。よく羨ましがられます。だから素直に自慢しちゃます
   けどね……地球防衛軍の中でこの二人に深くかかわってるの僕だけだと
   断言できますからね。なんなら本、書きましょうか?」

本当に相原が嬉しそうに言うので真田はまたユキの父の気持ちなった。

  「やっぱり嫁に出すの勿体なかったか?」(真田)
  「ははは、真田さんが舅じゃ古代くんも大変だ!」

二人は大笑いした。