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宇宙戦艦ヤマト 完結編 アナザーエンディング 2

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  「…う…ん……」

進はそっとユキをベッドに下した。疲れたのだろう、ピクリともしない。

  「シャワーでも浴びるか…」

進は誰に話しかけるわけでもなく独り言を言うとバスタオルを持ってバスルームに向かった。






  「まだ寝てる…」

進は着替えさせた方がいいか寝てるユキを目の前に考え込んでしまった。自慢じゃないか脱がせるのは得意だが着せるのはまだした事がない………進が悩んでるのにユキは幸せそうに眠っている。進はネックレスのチェーンが変わった事に気付いた。

  「これ、指輪と同じ鉱石だ。」

真田さんが作ってくれたんだろうと思いながら髪の毛に絡まりそうだったので外した。


  “世界に一つしかない指輪をプレゼントしよう”

真田の作ってくれた指輪を進は外して手に取って見た。よく見ると昨日の日付とイニシャルが入っている。

  (みんなが祝ってくれた…最高の式だった…父さん、母さん見てくれた?
   僕、結婚したよ。信じられないよ…見て?きれいな奥さんでしょう?
   家事が苦手で…だけどいつも笑顔で僕を救ってくれる…ステキな女性なんだ。
   何度も地下都市やお墓には連れて行ってるからわかってると思うけど…
   そこから…僕たちを見守っていてね。)

進はバルコニーに出て明るくなり始めた空を見上げ両親に話しかけた。






  「…あ…私寝ちゃったの?」

しばらくしてユキが起きた。

  「ごめん、寒かったかな?窓開けてたから…朝日がきれいだよ。」

進はユキをバルコニーに呼んだ。朝日は水平線から少し上がったところに顔を出していた。

  「きれいね…あの大きかった太陽がウソのようだわ…この海も…アクエリアス
   がなければ存在しなかったかもしれない…地球、ってすごい星よね。
   幾つもの偶然が重なりあって…」

ユキは太陽を見つめていた。進はそのユキの横顔を見つめていた。

  「私、シャワー浴びてくる。」

ユキは進の熱い視線に耐えられずバルコニーから部屋に入った。進がバルコニーからじっと見つめてるのがわかる…今すぐにでも進のあの胸に飛び込みたい…そして抱かれたい、と思った。




  「ユキ………」

不意に後ろから抱きつかれた。

  「こだ…」

きつく抱きしめられ…不意に首筋に進の唇が触れた。ユキは全身に電気が通ったように感じ力が抜けた。

  「ずっと…二人きりになりたかった…ユキを独り占めしたかった。」

進はユキを抱き上げるとそっとベッドに横たえた。