宇宙戦艦ヤマト 完結編 アナザーエンディング 3
<夜明け>
「夜が…明けましたね。」
バルコニーから見える海から朝日が昇り始めた。一直線に伸びるオレンジがかった白い光……5人は黙って朝日を見ていた。
「あの二人もみてるかな…」(島)
「見てるよ、きっと…」(南部)
「後300年はこの朝日を拝めることができるんだもんな。俺たち何気に
すごい事したんだ、って思っちゃうな。」(島)
「そうだな、今回だけじゃなくてイスカンダルに行って…白色彗星を倒し
暗黒星団帝国とも戦った…ボラーとガルマンガミラスとの戦いに巻き込まれて
そしてディンギル…」(真田)
「スターシァ…ふたりのサーシァ…テレサとルダ女王…女神がいたな…。
今回はアクエリアスの女王がディンギルの情報をくれなかったら最後の
ワープを止められなかったかもしれない。彼らがもともと地球人で人為的に
アクエリアスをワープさせている…と。」(真田)
「だけど俺たちには絶対的な女神がいますよ。」
南部が言うと誰もが同じ顔を思い浮かべた
「お疲れさん」(藤堂)
「あぁ…疲れたよ。なぁ佐渡先生。」(沖田)
「そうじゃなぁ…これだけの短期決戦はなかったからのぉ…」(佐渡)
「古代と島…古代と南部…島と太田…太田とユキ…ユキと相原…いいコンビが
揃っている。誰一人欠けてもヤマトは勝てないだろう…」(沖田)
「そうだな…それに加えて真田くんの頭脳がヤマト全体を支えている。」(藤堂)
佐渡の言葉に藤堂も沖田もうなずいた。
「あの時、沖田がユキを乗せたいと言わなければ…ヤマトは地球に戻って
来れなかったかもしれない…最後の最期でガミラスに征服されてしまった
かもしれない。」(藤堂)
「最初は気の強い女の子だと思ったが…気が強いんじゃなくて芯の強い子
だった……なんでも一生懸命で小さな事も見逃さない…そんな子だった。
わしゃ長官が密航させたのに驚いたよ。」(佐渡)
「ははは、そんな事もあったな。」(藤堂)
「ヤマトの歴史はあの二人の歴史でもある。二人はベテラン夫婦より絆が深い。
何があっても信じられるいい夫婦になるだろう。」(沖田)
三人はいつまでも長官室で飲んで朝を迎えた。いつの間にか佐渡は一升瓶を抱えてのびていた。アナライザーも一緒に…。
「藤堂…いい朝だ。」(沖田)
「そうだな…この朝日を300年と言わず一生迎えられるといいな。」(藤堂)
ビルの隙間から見える朝日はとても神々しかった。
「ん…」
ディンギルの少年はまぶしくて起きた。大きなベッドの真ん中に寝ていて端っこに大きな体を小さく丸めて寝ている幕の内がいた。
(本当に一緒にいてくれたんだ…)
少年は嬉しくなった。添い寝なんて物心付いた頃からした事がない。
しばらくすると幕の内が起きてきた
「…ふぁぁ~ボウズ、よく寝れたか?まだ、早いぞ?」(幕の内)
「うん、なんだか明るくて…目が覚めたの。見て…すごいキレイ。朝早く
起きると見れるの?」(少年)
「そうだよ、朝早くないとこんなにキレイじゃないね。また夕日もきれいだけど
ちょっと寂しいかな。朝日は“これから頑張るぞ!”って感じのエネルギー
をもらえそうだけど夕日は“今日はお疲れさん”って感じだからな。
ボウズ、お腹空かないか?きっと上(指さして)宴会してるぞ?食べ物
あると思うから行くか?」(幕の内)
「うん、僕、お腹空いた!」
幕の内と少年は急いで部屋を出た
「夜が…明けましたね。」
バルコニーから見える海から朝日が昇り始めた。一直線に伸びるオレンジがかった白い光……5人は黙って朝日を見ていた。
「あの二人もみてるかな…」(島)
「見てるよ、きっと…」(南部)
「後300年はこの朝日を拝めることができるんだもんな。俺たち何気に
すごい事したんだ、って思っちゃうな。」(島)
「そうだな、今回だけじゃなくてイスカンダルに行って…白色彗星を倒し
暗黒星団帝国とも戦った…ボラーとガルマンガミラスとの戦いに巻き込まれて
そしてディンギル…」(真田)
「スターシァ…ふたりのサーシァ…テレサとルダ女王…女神がいたな…。
今回はアクエリアスの女王がディンギルの情報をくれなかったら最後の
ワープを止められなかったかもしれない。彼らがもともと地球人で人為的に
アクエリアスをワープさせている…と。」(真田)
「だけど俺たちには絶対的な女神がいますよ。」
南部が言うと誰もが同じ顔を思い浮かべた
「お疲れさん」(藤堂)
「あぁ…疲れたよ。なぁ佐渡先生。」(沖田)
「そうじゃなぁ…これだけの短期決戦はなかったからのぉ…」(佐渡)
「古代と島…古代と南部…島と太田…太田とユキ…ユキと相原…いいコンビが
揃っている。誰一人欠けてもヤマトは勝てないだろう…」(沖田)
「そうだな…それに加えて真田くんの頭脳がヤマト全体を支えている。」(藤堂)
佐渡の言葉に藤堂も沖田もうなずいた。
「あの時、沖田がユキを乗せたいと言わなければ…ヤマトは地球に戻って
来れなかったかもしれない…最後の最期でガミラスに征服されてしまった
かもしれない。」(藤堂)
「最初は気の強い女の子だと思ったが…気が強いんじゃなくて芯の強い子
だった……なんでも一生懸命で小さな事も見逃さない…そんな子だった。
わしゃ長官が密航させたのに驚いたよ。」(佐渡)
「ははは、そんな事もあったな。」(藤堂)
「ヤマトの歴史はあの二人の歴史でもある。二人はベテラン夫婦より絆が深い。
何があっても信じられるいい夫婦になるだろう。」(沖田)
三人はいつまでも長官室で飲んで朝を迎えた。いつの間にか佐渡は一升瓶を抱えてのびていた。アナライザーも一緒に…。
「藤堂…いい朝だ。」(沖田)
「そうだな…この朝日を300年と言わず一生迎えられるといいな。」(藤堂)
ビルの隙間から見える朝日はとても神々しかった。
「ん…」
ディンギルの少年はまぶしくて起きた。大きなベッドの真ん中に寝ていて端っこに大きな体を小さく丸めて寝ている幕の内がいた。
(本当に一緒にいてくれたんだ…)
少年は嬉しくなった。添い寝なんて物心付いた頃からした事がない。
しばらくすると幕の内が起きてきた
「…ふぁぁ~ボウズ、よく寝れたか?まだ、早いぞ?」(幕の内)
「うん、なんだか明るくて…目が覚めたの。見て…すごいキレイ。朝早く
起きると見れるの?」(少年)
「そうだよ、朝早くないとこんなにキレイじゃないね。また夕日もきれいだけど
ちょっと寂しいかな。朝日は“これから頑張るぞ!”って感じのエネルギー
をもらえそうだけど夕日は“今日はお疲れさん”って感じだからな。
ボウズ、お腹空かないか?きっと上(指さして)宴会してるぞ?食べ物
あると思うから行くか?」(幕の内)
「うん、僕、お腹空いた!」
幕の内と少年は急いで部屋を出た
作品名:宇宙戦艦ヤマト 完結編 アナザーエンディング 3 作家名:kei