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宇宙戦艦ヤマト 完結編 アナザーエンディング 3

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誰もが新しい道を歩き始めた。



あれからひと月が過ぎ誰もがディンギルと戦う前と同じ生活をしていた。ただ、多くの戦艦が撃沈した事から進たちは地上勤務だった。



そこへガルマンガミラスのデスラーから一本の通信が入った。


デスラー率いるガルマンガミラスは無事、との事と銀河系が落ち着き始めたので荒れてはいるがもう一度ガルマン星に戻り再生を試みると言っていた。相原が微弱な電波を読み取り解読した。

そしてその通信に

ボラーが絶滅したと言っていた。ガルマンガミラスはヤマトと一緒に戦ってからシャルバートと同盟を結びその他に同盟を結んでいた星と改めて和平条約を結んだ結果母星は壊滅的な被害に遭ってしまったが同盟を組んでいた星が助けてくれて無事に至ったと…。

恐らくボラーは力で制圧していたからどの星も助けてくれなかったのだろうと推測した。


最後に真っ白なバラの映像が写っていた。相原はデスラーがその花を見て地球に通信を送って来たのだと確信した。






相原はすぐに進にその情報を送った。


  「デスラーも気付いたんだな…シャルバートのおかげだな。」(進)
  「そうね…よかったわ。」(ユキ)
  「だけどね、デスラーが最初に覚醒したのはユキのおかげだと思うよ。」(進)
  「え?私?」(ユキ)

二人は防衛軍司令本部にほど近い官舎に住んでいた。今日は二人とも休みでリビングで紅茶を飲んでいた。

  「聞いたんだ…白色彗星との戦いで俺が倒れた時の事…ユキが話してくれない
   からデスラーに直接聞いたんだ。」(進)
  「いつ?そんな時間あったの?」(ユキ)
  「あの軍事パレードの時にね…。デスラーはそれまで女性は飾りとしか思って
   なかったそうだ。ガミラスに女性の幹部はいなかったみたいだし…言葉は悪いが
   ガミラスでの女性の地位は低かったのかもしれないな。そこへユキが現れて…
   女性が戦闘に参加して俺を庇っている…自分が撃たれて死んでもおかしく
   ない状況…そこまでして…命を投げ出して守ろうとする気持ちにデスラーは
   負けた、って言ってたよ。俺としちゃぁ情けない、の一言だけどね。」

進が困った顔をした

  「そうね、今思うと少し情けないかしら?」

ユキが笑う。

  「そこでデスラーは自分の今の地位を考えて変わった、あの時、この戦いは
   何のためだろう、って考えさせられた、…自分のするべき事ではないと
   気付いて…ユキに白色彗星の弱点を教えたんだ、って…言ってた。」

進はそっとユキを抱きしめた。

  「危ない事、しないでくれな…。」(進)
  「それは古代くんにそのまま返すわ。」(ユキ)

二人はどちらからとなく唇を合わせた。ゆっくり進の体温がユキの身体を覆う。指をからめあい、唇を合わせるだけでユキの身体は反応してしまう…









地球に次の危機がくるのは十数年後…進もユキも誰も知らない…