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続 さらば宇宙戦艦ヤマト 3

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<月へ Ⅲ>
10時ちょうどに記者が10人ほど警備の人間に囲まれて伊藤の案内で入ってきた。それに合わせて藤堂と島達はソファーに座っていたが立って出迎えた

  「…この5人がヤマトの第一艦橋のメインクルー達だ。まだ戻ってきて日が浅い
   ので疲れさせないように、と質問の内容はよく考えてほしい。」

藤堂は短くそういうとクルー達に自己紹介するように言った。

  「…私が宇宙戦艦ヤマト航海士の島大介です、この隣が副操縦士の」
  「太田健一郎です」
  「その隣が戦闘副班長の」
  「南部康雄です」
  「そして通信士の」
  「相原義一です。」
  「艦載機のリーダーは戦死してしまったのでサブリーダーを連れてきました」
  「山本明です。」

そう言うと全員そろって“よろしくお願いします”と言って頭を下げた。
イスカンダルから戻ってきた時一度記者会見を開いているしその後は何度か雑誌にも載っているので誰もが知っているクルーなのだが今回は何かをぐっとこらえてるような表情だった

記者も自分の所属と名前を名乗り、記者会見前の打ち合わせが始まった

  「国営テレビの田辺です。お疲れのところ、お時間頂いてすみません。
   午後の生放送の時間は2時間を予定していますがそれより早く終わる
   ようであればそれでも大丈夫です。皆様の負担にならないように、と
   思っておりますので具合が悪くなったらすぐ申し出てください。

   昨日長官には話しておりますが大体の質問事項は…」
  「えぇ、伺っております」(島)
  「ありがとうございます。ではそれに乗っ取って少し先に伺っておきたい
   事があるんですが…よろしいでしょうか。」(田辺)

全員がうなずくと記者達が膝に端末を用意しレコーダーが動き出しカメラをクルーに向けた

  「まず最初の質問ですが…長官に最初伺った時メッセージを受けたのが
   相原通信士と聞いておりますが?」(田辺)
  「…はい。私はヤマトの古代艦長代理と一緒の任務についていて火星を通過
   したので地球へ到着時刻の報告をするために通信回路を開いたところ地球と
   連絡が取れず仕方なく緊急回路をつなぎましたがそれもダメでした。どうも
   どこからか強烈な電波が入っているようだったのでそれを録音して地球へ
   持ち帰りイスカンダルへ一緒に行った真田さんに解析を頼みました。」

相原は思ったよりすんなり答えられた事に安心していた

  「ではその時などんな通信かわからなかったということですか?」(田辺)
  「はい、護衛艦だったのでその電波が通信波とだったのも認識できませんでした。」
  「そうですか、その通信記録は古代艦長から真田さんに、というわけですね?」
  「はい。」
  「では次に島航海士に伺います。その通信を古代艦長と一緒に聞いたのが島航海士
   と伺っておりますが?」(田辺)
  「はい、古代と一緒に真田さんのところへ行きました」
  「ではその場でその通信記録を聞いたんですね?」(田辺)
  「はい、聞きましたがノイズがひどくて余り内容はわかりませんでした」
  「ではそれを会議にかけようと言ったのは?」(田辺)
  「真田さんでした。」
  「そうですか。その時島さんはどう思われました?」(田辺)
  「直感的に…危ない、と思いました。助けを求めてるようにも聞こえましたが…
   でも“危機が…”と言う一言が引っかかっていました」
  「ありがとうございます…一応記者会見はこのような感じで進めて行きたいと思い
   ます。この二つの質問は長官に誰に聞けばいいか聞いていますが後の項目に
   関しては皆様個々の意見を聞きたいと思います。
   では次の質問ですが会議後の防衛軍の対応はどうでしたか?」(田辺)
  「私は会議の後旧防衛軍司令本部に集合しました。その時は“やはり”という感じ
   でした。そして防衛軍自体で動かないなら仕方ない、とも思ってしまいました。」

島が正直に言った