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続 さらば宇宙戦艦ヤマト 3

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  「ほら、同じ班だったでしょ?だからよく話したんですよ。生活班ってちょっと特殊
   だったから他の班には内緒の話とか結構あったんです。だからお互い内緒の暗号
   の代わりにモールス信号で会話したりして僕しか知らない事結構あって…それぐら
   いのことだったけど多分古代も知らないだろうから…二人だけのヒミツじゃない
   けど嬉しかったかなぁ」

やたら相原が嬉しそうに話す。

  「復路は忙しかったけどちょっと時間があったからユキさんに応急処置の仕方
   教えてもらう代わりにいろんな言語を教えたりして…」(相原)
  「え?どうやって教えたの?」(太田)
  「仕事中とかプライベートの時とかずっと一週間指定した国の言葉で話したり…
   たとえば今週はモンゴル語オンリーとか。そんな感じで…」

とっても嬉しそうな相原

  「なんだかみんなのユキさんを独り占めしてた感バリバリだったなぁ」

とっても幸せそうな相原

  「この気持ち誰も知らなかったんだ。僕の胸の中にしまっておきたかったのに」

とってもデレーっとした見たこともない相原になっていた

  「ほぉ…いいなぁ、同じ班は…」

山本が拳を鳴らしていた

  「…え…僕、怒らせるような事言った?…あ、山本だってさぁ好きだったでしょ?
   ユキさんの事!だっていつも視線がユキさんだったもん。」

急に振られてビビる山本

  「……」
  「山本達…ブラックタイガー、もといコスモタイガー隊はなにかっちゃぁ医務室に
   転がり込んでたもんなぁ~」

相原、いいアシスト…

  「そうだ、山本、お前もみんなの前で告れ!」

島が先日部屋で聞いた事を言い事に煽りだした

  「島!」

山本はちょっと怒り気味だけど誰も怖がらない。山本の事を何も知らないヤツはきっと近寄らないだろう、という感じだけど

  「加藤もユキの事好きだったんだもんな、山本!」

島が相変わらず詰め寄ってくる

  「うるさいなぁ!そうだよ、加藤も俺もユキさんにホレてたさ!一目ぼれってヤツ
   だよ、みんなだってそうだったろ?しょうがねぇよなぁ!」

完全な開き直りである

  「目がさ、追っちゃう人っているだろう?自然とさ…ほんと自然だったんだ。
   でもな、やっぱり古代でよかったって思ってる。ずっと告白できなかったわだか
   まり、というか後悔…なのかな、変な気持はずっと残るけど…あの時…長官と
   一緒にパーティに出た後テロがあって…あの時の一体感が俺、忘れられなくって…
   古代と一緒でよかったって思ったんだ。古代と一緒だったからあの瞬間にユキさん
   と古代とみんなと一緒にいられた、って…。」

山本はすっきりした顔をしていた

  「結婚式…出たかったなぁ。加藤は出れて…ちょっとうらやましい気持ちるよ。
   結婚式に出たら本当にあきらめられるような気もしてたし…」

山本の一言に島も頷いた

  「あ、そう言えば太田も気を引こうとあのクソまずいコーヒー頑張って飲んでたよな
   お前ブラック派なのに砂糖とミルクたっぷり入れてさぁ…ユキが持って来た時だけ
   はカフェオレみたいなの飲んでたもんなぁ」

島が忘れるものか、と言う顔で太田を見た

  「ゲッ…矛先を急に変えるなよ」

太田はビールを落としそうになった

  「そうだ、第二艦橋にユキさんのコーヒーが来る時はカフェオレでした」

第二艦橋のクルーも答える

  「だってさぁ…俺地味だからそうでもしないと目立たないかなぁって…」

少しいじらしい太田

  「第一艦橋の中で一番地味でしょ?なんとかして目立たなきゃって思ってたの。でも
   それぐらいしかできなくってさ…でも俺とユキさんのレーダーは結構連動する部分
   があったから時々息が合うと目を合わせてにっこりわらってくれるんだ。戦闘中だ
   からロコツに出してないけど…後からご飯の時とか“うまく行ったね”って話にな
   ると嬉しくてねぇ…仕事だけど繋がってる!って感じがしてすっごい嬉しかったよ」

クルーは二人のレーダーの掛け合いを思い出した

  「そうだな、そう言えばいい感じでいつも…」

南部が一番知りたい情報を二人から得ていたのでそれが自然過ぎて余り気にしていなかった事に気付いた

  「ね?すごい事だと思わない?だからヤマトの的中率は高かったんだと断言する!」

威張る太田に南部は

  「きれいにまとめちゃったけど?」

と突っ込まれ

  「そのほんの少しの一体感で俺は満足だったわけ!もういいでしょ!」

めずらしく真っ赤な顔の太田くんでした