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続 さらば宇宙戦艦ヤマト 5

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<地球へ Ⅱ>
  「ユキ…ありがとう。」

山本が部屋に戻って行ったあと島はお礼を言った

  「ヤマトに乗ってすぐ告ればよかったなんて…なぁ…古代、そっちでケンカしてない
   か?俺にすればよかった、なんて言ってないか?もし言ってたらそれ本心だからな
   気をつけろよ?」

島は端末を開けてあの集合写真を見ていた

  「お前達はずっと年を取らないんだろうな。俺はいくつになったらそっちに行ける?」

島は次の写真を開いた

  「復路はたくさん話したな…でも俺以上に古代と一緒にいたの知ってたけど…」

数枚写真を飛ばして相原が撮った最初の写真を見ていた

  「賑やかそうだよな…いや、賑やかだよな。間違いなく」

涙と言うものは絶対枯れないものなんだと島はなんとなく思った

  「なぁ古代、お前知ってるか?涙ってなぁ嬉しい時も悲しい時もおかしい時も
   出るんだぜ?すげぇだろ?毎日毎日泣いてるような気がするのに枯れる気配も
   ない。あ、今日な英雄の丘行って来たんだ。今工事中でお前達の居場所を
   作ってる。できればそんなの作りたくないんだけど…仕方ないよな…


   また式典をするけど今度はひっそりやろうと思ってるんだ。だけど戦没者の
   家族にはちゃんと知らせないといけないからカメラとか来ちゃうと思うけど
   今度は俺達が主催でやっていい、ってなってるから家族を送り出すような…
   丘自体は家族が戻る場所だと俺は思ってるからそれなりのものにしたいと
   思ってる。

   何年たってもあそこは俺達の大切な場所、だからな。」

島はそう言うと涙をぬぐって写真の古代に向かって“おやすみ”と言ってベッドに入った








  <島、ありがとうな。>
  <島くん、ありがとう。>

古代とユキがお礼を言っていた。ユキは真っ白なウェディングドレスを着ている

  <手紙、みんなにちゃんと届いたわ。>

ユキが“島くんも読んだでしょう?”と付け加えた

  <よかったよ、お前が告らないで。ちょっと焦った。>

古代はあの手紙の事を言ってるんだろう

  「ユキ、ありがとう。山本も喜んでたよ。真田さんにも送ったのか?」
  <えぇ…ヤマトと一緒になくなっちゃったけど…でも真田さんはずっと一緒だから
   大丈夫。古代くんがいて真田さんがいて…心強いわよ。

   島くん、寂しい?>

ユキが核心を突いてきた

  <寂しくないはずないわよね。でも島くん、大丈夫。>
  「ユキ?」
  <ううん、今は内緒!楽しみにしてて!>

ユキと古代はちょっと嬉しそうに笑っていた

  <先にイスカンダルへ行って待ってるからね。>








島は本当に会話していたかのようなちょっと疲れを感じた様子で眼が覚めた

  「朝…だよな。なんだか…なぁ…」
  (二人が言う内緒話、ってなんだよ)

島は納得いかないような顔をしていたが顔を洗いに洗面所へ行った