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続 さらば宇宙戦艦ヤマト 5

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   通常ですといろいろ挨拶が続きますが今回はクルーの希望もあり何もありません。

   クルーから要請があったのは地球を守ってくれたテレサを英雄の丘に一緒に入れて
   ほしい、との事でした。私は快く承諾しました。彼女がいてくれたから地球がこうして
   存在しているのです。それでは皆様英雄の丘をご覧ください。
   クルー達は…(青い布を引くひものところへ移動する)配置についたかね?
   それでは18名がレリーフのお披露目をさせていただきます」

藤堂がそう言うと18名が綱を引き青い布がレリーフの後ろに流れ別の係員がそれを引き揚げた

  「メインクルー」

藤堂がそう言うと5名が沖田艦長の後ろにかかってる黄色の布を引くとテレサが祈りをささげていた

  「この像がテレサです。地球の女神です。」

そう藤堂が言うと拍手で迎えられた。藤堂はうなずくとマイクを伊藤に渡した

  「後はご自由にご歓談ください。食事や飲み物も用意させてもらっています。」

伊藤はそう言うとマイクを切った

  「てれさきれイデス。本当ニコノヨウナ美シイ方デシタ。内側カラ金色ニ光ッテ…」

アナライザーはテレサの像を見てつぶやいた

  「私シカ彼女ニ会ッテイナイ。本当ニ美シカッタ」

余りにもアナライザーがしつこいので

  「おい、ユキさんとテレサとどっちがきれいだったか?」

南部が意地悪く聞くとアナライザーはありとあらゆる色を点滅させて

  「ゆきサンハ地球人ノ中デ一番キレイ。テレサ女神マタ別ノ美シサ」

アナライザーの答えに南部は

  「本当に美人には眼がないよな、このロボット!」

そう言って軽く小突いた






  「島くん…」

テレサの像の前にいると島は後ろから声を掛けられた。島は振り返りながら

  「森さん…」

と言うと横に母親が並んで立っていた。以前と違いしっかりしていた

  「先日は大変お世話になりました。」

並んで頭を下げられたので島は慌てて

  「…いえ…そんな…あ、あの…この5人、同期で…だからユキさんとも同期で…」

そう言うと4人が“森”という言葉に反応して島の方を見た

  「娘が大変お世話になりました。ユキの父と母です。」

父が挨拶した

  「素晴らしかったよ。本当にすばらしかった。…ユキのレリーフも見てきた…よく似て
   いたよ。進くんがちょっと小ざっぱりしてたかな。」

島もそう思っていたので笑ってしまうと

  「島くんもそう思ってた、ってことだね。」

と父が言ったので思わず全員笑ってしまった

  「奥様、今日は顔色がとてもいいですね」(島)
  「ありがとう…進くんとユキのためにも頑張らなきゃって思って…今日は気持ちを
   すっきりさせたくて来たの。来てよかったわ。いいものを見せてもらったもの。
   ユキもあぁやって飛べたのかしら?」(母)
  「もちろんですよ、ユキさんはイスカンダルの帰り鈍らないようにって一生懸命俺らと
   一緒に飛行訓練していましたから。」(山本)

森夫婦はそうなの?と言う顔だった

  「私が乗っていた機が古代の機なんです。少し古い機で…」
  「そうか…進くんの艦載機が残ってたんだ。後で写真もらえるかな?」(父)
  「任せてください。後でお送りしますよ」(島)
  「ありがとう、みなさまもご両親いらしてるんでしょう?」(母)

ユキの母がそう言うと“私達も自由に見ますから”と言ってユキのレリーフのところへ行ったと同時にメインクルーも散った



  「大介…」

両親が声を掛けてきた。母親はすでに涙でボロボロだった

  「かあさん…大丈夫?古代、見た?あいつ小ざっぱりしてただろ?」

島が笑いながら言うと

  「えぇそうね(笑)」(母)
  「かあさん、あいつのために笑ってやってくれよ。みんなが勢ぞろいしてあいつよろ
   こんでると思うんだ。」

島はそう言って大介の頭をなでた

  「な、次郎!」
  「うん!」
  「ユキ、きれいだっただろう?」
  「えぇ…とっても。」

母は涙を目にいっぱいためてにっこり笑った