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続 さらば宇宙戦艦ヤマト 6

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1/27 続さらば宇宙戦艦ヤマト 5 に<慰霊祭>3ページ追加しました。
1/26お読みになった方は話が飛んでしまうのですみませんが戻ってお読みいただいた方が話が繋がります。


<イスカンダルへ Ⅰ>
地球も随分落ち着いてきて小さな艦だが少しずつ他の惑星からの資源調達が可能になって来た。そんな中以前からそろそろ落成予定だった艦が出来あがって来た。

メインクルーは早速藤堂に呼ばれた

  「これは…」

機首に小さな波動砲をひとつ持ち巡洋艇に近く真っ白な中型の戦艦がドッグにあった

  「みんなで名前を考えないといけないな。」

藤堂が全員の顔を見た。何気なく浮かんだ名前があった

  「雪みたいだ…」

島がぼそっとつぶやくと

  「あぁ…真っ白で何にも染まらない…まさしく雪だな。」

南部がつぶやくと

  「雪、でいいよな。」(島)
  「「「「異議なし!」」」」

全員一致で即座に決まった。藤堂はそれを見てうなずいていた

  「実はこれ…真田くんが設計して工事が途中だった戦艦なんだ。小さいが波動エネル
   ギーを搭載してヤマトにヒントを得たんだろう、小さいがスーパーチャージャーが搭載
   してあるから小さなエンジンでも馬力はヤマト以上だ。予定では連続ワープができ
   る。ボディはヤマトより軽く出来てるがコスモナイトをふんだんに使って強度を増して
   いる。多分ヤマトより丈夫なはずだ。島、操縦頼むな…真田くんの頭脳の全てが
   この艦に集約されてると思っても過言ではない。」

藤堂はそう説明しながら艦の中に入った

  「…ヤマトだ。」

“雪”の第一艦橋へ入ると席の配置がまるでヤマトのようだった。

  「古代の席に南部が座って南部の席に山本…座れ。」

藤堂がそう指示すると

  「長官、私は第一艦橋の勤務なんてできません。」

山本は辞退したが

  「これは戦艦だがそれは万一のため、だけだ。今回イスカンダルへ行くのはテスト
   航海であって…戦闘があるとは思えない。しかし念のためそれなりの人を配置
   しなくてはいけない。だから…山本、頼むな。艦載機はこの艦には詰めない。
   その代わりに…」

藤堂の言葉に

  「「「救命艇!」」」

と複数が叫ぶと藤堂はにっこり笑ってうなずいた







  「お疲れさまでした。」(相原)
  「ありがとう」(藤堂)

二人は長官室に戻り相原の入れたコーヒーを藤堂が飲んでいた

  「なぜ…真っ白なのか…聞こうと思っていたのに…残念だ。」

藤堂が独り言のようにつぶやくのを相原は黙って聞いていた

  「運行予定はいかがいたしましょう?」(相原)
  「あぁ…予定通り一度月面基地に寄って地球からの荷物を下ろす。そうだな、
   2~3時間くらいは必要か?それからあの地点に寄って…島が手紙渡したいと
   言っていたしみんなも寄りたいだろうからそこにしばらく滞在してそれからは気分
   次第で行くとしよう。急ぐ旅ではない…時間はたっぷりある。
   君たちはいつも期限付きの旅に出ているようなものだ。気にせず行こうじゃないか」

相原は2~3時間あれば花屋に寄れるな、と考えた

  「月基地でしたい事があれば少しの時間しかないが自由時間とるから好きにすると
   いい。…(相原の顔を見て)何か心当たりがあるのか?」

藤堂が尋ねると

  「えぇ…花を予約しておこうかな、と思いまして…」

相原の言葉に

  「それなら地球で…」(藤堂)
  「いえ、地球へ戻る前にあの場所へ行った時みんなで抱えきれないほどの花束を
   あの空間にまいたんです。すごかったですよ…一面花畑になりましたから…
   その時お花屋さんがヤマトのために、とカスミソウをあるだけ束ねてくれました。
   だから…あそこへ行く時はその花屋で買いたいんです。」

相原がしみじみ言うと

  「相原は何を買ったのかね?」(藤堂)
  「私はユキさんと同じカラーだったのであるだけいっぱいのヒマワリを買いました。」

そう言いながら抱える格好をした

  「南部は真っ赤なバラを買いました。不思議と似合っちゃうあたりさすがだな、と
   感心してしまいましたよ。真っ白なバラと色とりどりのトルコキキョウにフリージア赤と白
   のカーネーション…島が青いバラを全部買い占めて…一体いくらだったんだろう
   っていまだに謎ですが…今から予約入れておけば同じの用意してくるかもしれ
   ないな…」
  「なぁ、相原。」
  「はい」
  「私はその中に入って大丈夫だろうか?」