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続 さらば宇宙戦艦ヤマト 6

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藤堂の唐突な言葉に理解が出来ずにいると

  「私がもっと強く議会を押していたらヤマトは数隻従えて調査に行けたかもしれない
   そう思うと私がみなを死に追いやった感があってな…私の力不足で…それなのに
   私が艦長と言う立場で一緒に行っていいものか…考えてしまうのだよ」

相原は力なく肩を落とした藤堂を初めて見た

  「…長官、私はどうお答えしていいのか分かりませんが長官の立場を考えると
   ただ一隻の艦だけをひいきすることはできないと思います。それがあからまさに
   出てしまえばきっとクルーが“ひいき目で見られてる”と思われてしまいます。
   ですから…私は仕方がないと思います。でも…長官は常に私達のそばにいて
   くれていたと誰もが知っています。大丈夫です、私達家族ですから…もし誰かが
   そう思っていたならばすぐ分かって誰も相手しなくなりますよ。」

藤堂はふと笑うと

  「…ありがとう。キミは私の心を軽くしてくれる…」

藤堂の言葉に

  「…え…いぇ…あの…」

しどろもどろの相原に藤堂は

  (ユキもきっとそう言っただろうな。)

と思った













  「じゃぁ父さん、母さん、次郎、行ってくるよ。」

島は実家に来ていた。翌朝早いのでこのまま“雪”に実家から直接向かうようになっていた

  「にいちゃん、手紙忘れないでね。」

次郎は月から帰って来た日に書いた古代宛ての手紙を忘れていなかった

  「あぁ、大丈夫だよ、もう“雪”に乗せてあるから。現地に着いたら飛行機にして飛ばす
   よ。ありがとうな…それでは行ってきます」

島は姿勢をただすと3人に向かい敬礼して玄関を出た







  「この感覚なつかしいな」

隊員服はヤマトのを着てナップザックを肩から提げて搭乗手続きのところまで来た。ヤマトに乗り込む時はドッグに紛れ込む感じだったので搭乗手続きなんてしなかった

  「長旅になるな…守さんにお土産買っていこうかな」

島は久しぶりにモールへやってきてた。そこで菓子やら飲み物やらたくさん買い込んだが買い込み過ぎて持ち切れなかった。そこへちょうど太田が通りかかった

  「島さん、どうしたんです?」

太田は仕事モードだった。ヤマトに乗り込む、となるとどうしても上下関係が出てきて“さん”付けになってしまう

  「ヤマトじゃないんだからいつも通りでいいよ。…いや、久々に何か買おうって思ったら
   買うのが楽しくなっちゃって…つい…買いすぎちゃったよ」
  「島、遠足じゃないんだからな!300円までか食べきれる量だぜ?」

太田はそう言って笑うと半分持つよ、と言って一緒に“雪”に乗るために乗艦手続きをした







二人が藤堂手続きを済ませてドッグへ入ると最終チェックがドッグの作業員の間で行われていた。

  「最初にヤマトに乗り込んだ時もまだ作業員がいたっけ…」

島はその時古代と一緒だった事を思い出していた。

  (古代…二代目ヤマトが旅立つ…お前はもうイスカンダルに着いたか?)

真っ白なボディを水面に付けて係留されている“雪”のボディにはシルバーの塗料で“YUKI”と書かれていた

  (あれ?)

島は引っかかるものを感じた

  「島、あの字体…古代の字に似てないか?」

太田が島に話しかけると島はうなずいた

  「やっぱりお前もそう思ったか?」

島は荷物を両手に抱えたまま反対側に走った

  「こっちは…」

反対側の書体は“YUKI”と真田の字体で書かれていた。二人は顔を合わせて急いでタラップを上った








  「島、ただいま搭乗致しました。」
  「太田、ただいま搭乗致しました。」

二人はそろって艦長室へ向かうと敬礼して搭乗のあいさつをした

  「うむ、出航までまだ時間がある、処女航海のため発進準備に余念がない。ふたり
   ともベテランであるが油断しないよう心してほしい。」

藤堂は敬礼を返すとそう笑顔であいさつした

  「長官、お似合いですよ。艦長服。」

島がそう言うと

  「…ははは、十数年前まで着ていたんだが…帽子が慣れなくてな…」

少し照れてる藤堂に

  「あ、つい長官とお呼びしてしまいました…艦長。」

島がそう言うと二人揃って改めて敬礼した

  「…かたっ苦しい事は言いっこなしだ。普段通りの呼び方でもいいしなんでもいい。
   慣れてないからな…まぁ私から特に指示を出す事はないだろう。君たちの自由
   にしてくれたまえ。」