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続 さらば宇宙戦艦ヤマト 7

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守とスターシアは一度マザータウンに戻るとサーシアの荷物を持ってすぐ港に戻ってきた。荷物は小さなバッグにまとめられていてまるでサーシアが地球に行く準備をしていたかのようだった。

  「お父様、お母様、行って参ります。」

サーシアの大きな瞳から涙がこぼれおちる。スターシアもそっと自分の涙を拭いた

  「あなたの人生です…でもきっとたくさんの人が守ってくれるでしょう…」

守は二人を抱えるように抱きしめるとサーシアだけをボートに乗せてタラップへ向かわせた。その姿を見送りながら

  「あの時の君を見ているようだ。」(守)
  「守…」(スターシア)
  「君の気位の高さを治療してもらいながら見ていてとてもじゃないが自分から告白
   なんて考えれられなかった…。お互いの気持ちはわかっているのにどうしようも
   できない自分がいて…」(守)
  「その私を変えてくれたのはユキさんでした。ユキさんだけが私を女王としてでなく
   女性として接してくれました。本当に感謝しています。もしあの時守が地球へ帰って
   行ってたら…」

スターシアは進の立場が守だったかもしれないと思ったのだった

  「スターシア…過去の事はいいんだ。またしばらく二人でゆっくり過ごそう。」

守はそう言うとスターシアの肩を抱いた






サーシアは振り返らなかった。YUKIのタラップを上ると連絡を受けていたメインクルーが出迎えた。

  「ようこそ、YUKIへ。」

島がそう言うとサーシアは涙を拭いて

  「なんでもお手伝いします。よろしくお願いします」

そう言って慣れない敬礼をした。





  「長官、出航準備整いました。」

島がそう告げると相原がマザータウンの二人に通信回路を開いた

  「こちらYUKI、長官より出航のあいさつです」(相原)
  「こちら、YUKI艦長藤堂。長い間お世話になりました。間もなく出航です。
   またYUKIで参りますのでその時はよろしくお願いします。」

藤堂が敬礼するとクルー全員が敬礼した

  〈長官、娘をよろしくお願いします。次回お待ちしております。〉

守も敬礼で返すとスターシアもお辞儀した

  「YUKI、地球へ向けて発進!」

藤堂の一言で静かなマザータウンの海から大宇宙へ飛び立っていった









  「行ってしまったわね…。」

スターシアが守に寄り添って涙をふいた

  「あぁ…また、二人だ。振り出しに戻ったんだよ…いいじゃないか。」

守はそう言うとスターシアを抱きしめて長いキスをした












  「長官、サーシアちゃんを地球に着いてからどうしましょうか?」

島は藤堂と艦長室で話をしていた

  「ふむ…突然の事でな…まず先にYUKIの中で佐渡先生に地球の環境で大丈夫かど
   うか調べてもらおうと思う。」(藤堂)
  「…そうですね、実はちょっと考えがありまして…」(島)
  「聞こうか?」(藤堂)
  「あの…ユキの両親に世話をお願いしてはいかがでしょうか。」(島)
  「古代が以前住んでた三浦に家を建てています。そこを軍で借り上げ森さんに住んで
   もらって…サーシアは古代の姪だから問題ないか、と…。」

島の考えに藤堂は腕を組んで考えている様子だった

  「ふむ…ユキの両親なら任せられるな。あそこからはヨコスカの訓練学校が近いか…
   普通の学校の行かせてやりたいがそれじゃYUKIに乗り込む事が出来なくなるから
   訓練学校に入学させてレーダーの勉強をさせよう。ちょうどYUKIのレーダー士が
   不在だからちょうどいいだろう?」

藤堂が言うと

  「そうですね、多分イスカンダルで勉強した部分が何かまだ分かりませんがひょっと
   したらずっと地球の同じ年代の子供たちより進んでるかもしれませんし…」(島)
  「何もかも初めてでいろんなところに顔出すだろうから誰に何を聞いてもちゃんと
   教えてやってほしいと伝達してほしい。訓練学校に行った時きっと役にたつだろう。」

藤堂は満足そうに笑った

  






YUKIは途中途中で下ろして行った通信衛星を不具合名がないか確認しながら地球へ向かった