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霧ヶ崎 伽耶
霧ヶ崎 伽耶
novelistID. 50356
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タイトル未定③

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「じゃあ、始めるよ!」
そう言いながら私はエストをボウガンフォームにした。
(ロングレンジ。この武器なら!)
「エスト、“セイクリット・ワルツ”!シュートッ!」
私の藍紫色の魔力光は軌道を描きながらなのはを追った。
コントロールはなのはの方がうまい。それに的確になってきている。
気を抜けば桃色の魔力光が私の右頬を掠めていく。
(やっぱり強いな。確か推定AAAランクだったはずだ。気は抜けないな。)
適度に彼女の砲撃を防ぎつつ“セイクリット・ワルツ”を放っていく。
(ためしに軽く距離をとるかな。エスト、“ロングレンジモード”、“クスフィアスカノン”のチャージお願い。)
これなら“ディバインバスター”ぐらいなら打ち抜ける火力が出せる。
やはり距離をとって正解だったなのははSLBのチャージを開始していた。
「まぁ、火力しだいって事で!クスフィアスカノン、シュートッ!」
火力的にSLBの発射前なら何とか撃てるだろう。ただガードタイミングはギリギリ。
「判断は、早く、的確にってね!」そう言いながらなのははチャージ途中のSLBを放った。

流石の火力だ。チャージ途中とはいえクスフィアスカノンを打ち抜くとは。
(あくまで、予想範囲内なんだがね!)
私は先のフェイトに教えた戦術を使った。
ただ今回は私の判断が甘かった。
なのははそれさえも見越していたのだ。
背後に回った私に“アクセラ・シューター”でバリア貫通してきたのだ。
私は戦闘をやめ、なのはの元にとんだ。
「やっぱりか。タイミングが遅すぎた原因は、これか。」
「うん。さっきの戦いでフェイトちゃんに教えてたことやってくるかもって考えてたから。」
(やっぱり。この子はすごいな。戦闘中に相手の先読みも的確になってる。)
私もしっかりしなきゃ。
「エスト、評価は?」私からしたらほぼ100点近くに感じた。
[およそ90点です。慣れ以外ではパーフェクトです。]
なのはに関してはクロノに任せて正解だったみたいだ。
フェイトはやはり私以外が適任なのかなそう思っているとエストから励ましの声が聞こえた。
[マスター、状況判断等のサポートは私が担います。マスターが戦いに集中できるように。]
「そうだね。次はそういう戦闘体系をとってみようか。」
私は少しはにかみながらエストを撫でた。





「今日の訓練はこれにて終了。ご飯食べて、体を休めるように。」
私のほうも少しきつかった。
なのはは的確な、そして精密な射撃。
フェイトは素早く、鋭い打撃。
(エスト、この子たちきっといいエースになるね。)[“あなたも”ですよ。マイマスター]
(ありがと、エスト。)デバイス{相棒}に心配されてはマスター失格かな。
私はエストを整備室に持っていった。
そこにはだれも居らず私はエストと反省会をした。
「エスト、私の評価してくれる?」
私自身今回は全然だめだった気がしていた。
[およそ60点です。ギリギリですが合格です。ですが油断が大きかったです。後は、練習あるのみですよ。]
そういうとエストは自己修正プログラムを起動しメンテナンスを開始した。
作品名:タイトル未定③ 作家名:霧ヶ崎 伽耶