タイトル未定⑥
(あぁ。確かに。少しぐらいの攻撃ならめくれたと思うけど、そう簡単にめくりは発生しないと思うのだけど?)
そういいながら私はカリンのほうに目をやった。
「どうしたの?やっぱりさっきのこと怒ってる?」
カリンは申し訳なさそうに耳と尻尾を垂れてこっちを見ていた。
「いや・・・。まったく怒ってないわけでもないが・・・。カリンなりに考えた結果なんだろ?」
わたしはそう問いながらカリンの頭を撫でた。
「カウンター相手はあまりないかもしれないけど。リレアの砲撃の合間に簡易でもあれバインドでもできれば、って考えて・・・。」
[バインドに関しましてはカリン様はもうひと押しで完成なので焦らず頑張りましょう。]
「? エスト、カリンにバインド教えたの?」
[はい。マスターのアシストとなりうる魔法を教えてほしいと言われましたので。]
カリンは少し照れながらうなずいた。
(そうならそうと言ってくれればいいのに。カリンも恥ずかしがり屋なんだから。)
私はカリンの頭をより一層撫でた。