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流離いの投稿者
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バトルロワイアルAnotherstory三村信史の章

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  ・・大東亜共和国と呼ばれる国が在る・・


本来の国の在るべき姿とは未熟で罪を犯し安い
子供を大人が守り諌め正しく導く者だ


しかしこの国大東亜共和国では大人こそが
犯罪者であり絶対君主であり法律そのもの
だった


そして何れは牙を剥き自分達に反抗するで
在ろう子供達の牙を摘む為に狂った大人達は
恐るべき法律を可決させてしまった


ランダムに一クラス選んだ中学三年生を
最後の一人になるまで殺し合わせる最悪の
デス ゲーム その名はプログラム


そして今年プログラムの被害者となった
一つのクラスがあった


城岩中三年b組総勢四十二名である 
ゲームに乗ってしまった者には桐山和雄
相馬光子等 狂ってしまった者には南香織
元渕恭一等 プログラムに反抗する者には
川田章吾 七原秋也 中川典子 杉村弘樹
琴弾加代子 三村信史 瀬戸豊等が居た


果たして彼等の哀しい運命の果てに待ち
受けるは希望か絶望か



バトルロワイアル another story 
三村信史の章 喪った信頼



何やら激しい言い争いの声が聞こえる
此処はプログラムに選ばれた島の中の
東南の海の近くに程近い倉庫のようだ


そこで三人の生徒が先程から揉めている


一人は一見高校生と見間違うばかりの
体つきで短髪の耳にピアスをした少年
彼の名前は三村信史


彼は片手に重い荷物を担ぎもう片方の手に
持った銃を目の前の少年に向けていた


   「お前は信用出来ない撃たれたく
無かったらさっさと消えろ  何でだよ!?
何でそんな事言うんだよ三村ぁああああ!!
  信史っ仲間に入れてあげようよ」


一人は三人の中では一番小柄で信史の後ろで
今にも銃を撃とうとする彼を必死に諌めていた
彼の名前は瀬戸豊 彼等二人これから
この殺し合いの拠点である分校を爆破する為に
彼等二人が作った特製爆弾を目的の場所に
運び出す最中だった


そんな時に目の前の人物に出会ってしまった


   「黙ってろ豊 良いから行くぞ
兎に角時間がないんだ  信史・・でも
  嫌だ・・もう一人は嫌だ・・嫌だ嫌だ
嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ」


最後の一人は豊よりも若干背が高い位の
明らかに精神を病み恐ろしさの余り混乱
し精神に異常を来しているようだった


彼の名前は飯島啓太 彼はたった一人で
今まで恐怖に耐えながら島をさ迷っていた


そんな時目の前の二人に再会したのだ
しかし信史は過去の些細な出来事が頭に
痼として残り啓太を信用できなかった


だが実際は信史も又この殺し合いに精神が
参っていた証拠だった そして惨劇の
始まりの引き金を引いてしまった


二人が自分から離れていく 又一人に
なってしまう
そう思った啓太は無我夢中で飛び出していた


   「仲間に入れろよ三村ぁああああ!!
うぅうぉおおああああああああああ!
  何だと!? くそっ止まれ飯島ぁあ
ああ!!  っ!? 駄目だよ信史ぃい
いい!!」
ドドォオオン!!


信史が啓太に銃を向け一瞬の躊躇いの後
銃を撃つ


信史にしてみれば本当に当てるつもりはなく
威嚇射撃のつもりだった


   バボォオオン!!
   「げごっぱぁあああ!!  なっ!?
・・馬鹿な・・嘘・・だろ?  飯島?
・・飯島ぁああああ!!」


だが慣れない銃の扱いで手元が狂って
しまった弾丸は大きく軌道を外れると
啓太の眉間を貫き彼は呆気なく死んでしまった



豊「三村ぁあああああ!!どうしてだよっ
どうして飯島を殺したんだよ!! 飯島は
ずっと助けてくれって言ってたじゃないか!!」


信史「豊・・・俺は」


豊「飯島は殺し合いになんか乗ってなかった
だろ!! なのに何でだよ!!」


信史「豊・・・・済まん」


豊「っ!?・・正か・・正か・・信史は
殺し合いに乗ってるじゃ」


信史「なっ!? 待ってくれ豊!! 
違うっ違うんだ豊 俺は殺し合いに乗って
なんかいない!!」


信史は疑心暗鬼になった豊の誤解を必死に
解こうとするが失った信頼は取り戻せない


一緒に脱出しようと約束した その為に
特製爆弾で分校を爆破するつもりだった
タイムリミット迄残り時間後僅かだ

なのにその絆は志半ばにして途絶えて
しまうのか


しかし今の二人には知る由もないが 
迫り来るのはタイムリミットだけではない
もう一つ 恐るべき悪魔が二人に迫っていた


   ガサリ
   「・・・・?」
   キョロキョロ


豊「信史は僕も殺すつもりなんだろう!!
今までずっと僕を黙してたんだな!!
そうなんだろう信史!!」


信史「豊ぁ・・豊ぁ・・(畜生・・済まない豊
・・俺は)・・ふぅう」
ガシャン


豊「えっ!?」


深い溜め息を吐くと信史は豊に銃を投げ渡す
訳もわからずに混乱する豊 そんな豊に
三村は優しくそれでいて力強く告げる


信史「なぁ豊・・もし俺が本当にお前を
殺すと思うのならその銃で俺を殺せ 
俺は抵抗なんてしない」


豊「信史・・本気・・なの?」


信史「チームプレイは信用が無くなっちまえば
おしまいだ・・・すまん豊全部俺の責任だ
飯島も今の俺と同じ気持ちだったんだろうなぁ
・・結局俺の我が侭がチームを乱しちまった」


豊「っ!?・・信史・・(一体何を考えて
たんだ僕は!? 三村が殺し合いに乗って
いるだって!? 僕を殺すだって!?
そんな訳無いじゃないか!! 寧ろ足を
引っ張ってたの僕じゃないか!! なのに
そんな僕を信史は守ってくれた お前に
会えて良かったと言ってくれた!! 
そんな素晴らしい仲間を信用しなかったのは
僕じゃないか!! 守られてばかりじゃ
駄目なんだ僕だって信史を守るんだ!!)
・・こんな物僕がもってても何の役にも
立たないよ」
コトリ


穏やかな表情でそう言うと豊は信史に
拳銃を返した


信史「豊?・・どうして」


豊「信史僕も背負うよ 飯島が死んだ事や
信史が辛い思いをした事も全部僕も一緒に
背負うよ だってさこれから僕等ずっと
一緒だもんね」


信史「あぁああ!! 豊ぁああ!! 
ありがとうっありがとう!!」


豊の総てを悟ったようなその表情はとても
華やかだった そして強い決意に満ちていた
彼は信二に己の決意を確と告げる


豊「行こうぜ 信史!! 僕等二人で
とびっきりのダンクシュート決めようぜ!!
最高の逆転のダンクシュートを!!」


信史「豊・・・お前は・・お前って奴は」


ダンクシュートその言葉だけでバスケットマン
の信史には豊の言いたい事がわかった
ずっと一緒だと一緒に走り抜けようと
そう言っているのだ 自分達二人は最高の
パートナーだと


信史「豊っ!!」


気が付けば信史は無我夢中豊を抱き締めていた


ありがとうありがとうとそう言いながら
ひたすら抱きしめていた 豊も三村を
強く抱きしめる


  ・・それは全くの偶然だった・・


豊「信史・・・・っ!?」


それに気がついたのは豊だけだった

通常背の低い者が背の高い者に抱き締め
られる時顔の位置は二種類ある


胸に顔を埋めるか横を向くかである