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続 さらば宇宙戦艦ヤマト 10

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<地球で>
あっという間に3カ月が過ぎた。

サーシアは新しい生活を満喫していた。同世代の友達に囲まれて楽しい日々を送り始めていた。成長は止まっていなかったが随分緩やかになっていたので周りに気付かれる事もなく全てが順調だった

それでも二週間に一度は薩摩がやってきて健康診断をして週に二度幕の内が家庭教師にやって来ていた。森家にはクルーも出入りが多くサーシアは寂しいという間のないほどだった





  「お母さん、そろそろ進路…なんだけど…」(サーシア)
  「そうね…早いわね。」

ユキの母とサーシアはリビングで紅茶を飲みながら話をしていた

  「あなたの思うようにしなさい。」(母)
  「いいの?訓練学校よ?」(サーシア)
  「えぇ…そのために一生懸命勉強していたでしょう?あなたの人生なんだから…
   私達の事は何も考えなくていいのよ。お父さんも同じよ。」(母)
  「ありがとう…」

訓練学校に行くという事は寮に入る事になる

  「ちょっと寂しくなるけど…大丈夫よ、横須賀の基地のなかの訓練所になるだろうっ
   て長官以前言ってらしたから…近いからいつでも帰ってらっしゃい。おいしいもの
   用意して待ってるから。」

ユキの母はそう言って紅茶を飲んだ。その紅茶はバラのいい香りがしている

  「長官の奥様のジャムは本当にいい香りね…」

サーシアは先日藤堂の家に遊びに行っていた

  「ほんと、でも作り方教えてくれないの。でも今度晶子さんと一緒に教えてもらう
   約束したのよ。そしたらお母さんにも教えてあげる。」

庭に藤堂の家に咲いていたいい香りのするバラをもらったものが5株植えてある

  「じゃぁ急いでバラが咲くよう接ぎ木して増やさないとね!今度晶子さんもお呼び
   したら?」(母)
  「そうそう、晶子さんも遊びに行きたい、って言ってたの。でね、晶子さんね今
   横須賀にいるのよ。近いからいつでも、って話していたの。」

母はサーシアが友達の話をしてくれるのが嬉しくてしょうがなかった。ユキは一切そんな話をしなかったからだ


二人の話は尽きる事がなかった












  「長官」(相原)
  「どうした?」(藤堂)
  「森さんから連絡ありまして…サーシアちゃんの進路ですがやはり訓練学校に行く
   との事でした。以前横須賀の訓練学校で、と話しておりましたがそれでよろしいで
   しょうか?」(相原)
  「そうだな、彼女がそれでいいならそれで進めよう。…横須賀には晶子もいるし…
   何かと安心かもしれん」(藤堂)
  「そうですね、晶子さんがいたらサーシアも安心ですね。」

相原は“晶子”の名前が出てきて一瞬ドキっとしてしまった。藤堂を迎えに行った時玄関から出てきた若い女性に目を奪われたのだ

  「晶子も配属されて間もないがなかなか頑張ってるみたいだしな…いずれは中央に
   呼ぼうと思っている…その時は指導、頼むな。」

藤堂はそう言って相原の肩をたたいた





















作品名:続 さらば宇宙戦艦ヤマト 10 作家名:kei