二次創作小説やBL小説が読める!投稿できる!二次小説投稿コミュニティ!

オリジナル小説 https://novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
二次創作小説投稿サイト「2.novelist.jp」

激ニブ星の恋人?

INDEX|67ページ/87ページ|

次のページ前のページ
 


銀時が食い入るように見ている。
その口が開かれる。
「嘘みてェ」
「はぁ?」
「……夢を見てるんじゃねェかって思う」
そう言いながら、身を寄せてくる。
その手が伸ばされてくる。
頬に、触れた。
「夢じゃねェよな、これ」
問われる。
「ああ」
答えた直後、ふっと笑ってしまった。
夢を見ているのかと思うほど待ち望んでいたことなのか。
そう思うと、笑ってしまった。
おかしい。
それに、なんだか、くすぐったいような気がした。
妙に、嬉しい。
顔が寄せられてくる。
一瞬にして、距離が無くなる。
唇にやわらかなものが押しあてられたのを感じる。
それを受け止める。
上昇するのは体温だけではなくて。
気持ちも。
好きだ。
そう思う。
感情が高ぶってくる。
自分でもどうかしていると思うほど。
わけがわからなくなるほど。
「……こういうことは、この先、俺だけにしてくれ」
心が乱れて理性なんてまるで働かない状態で、口走る。
「わかった」
その腕に抱かれる。
「てゆーか、あたりめェだろ」
すぐそばで告げられた。
そして、抱きしめられる。
伝わってくる温もりが気持ちいい。
愛情を感じる。
ああ。
好きだ。
心の底からそう思う。
自然に手が動き、銀時の身体へとやる。
こうしていて、嬉しい、幸せだと思った。
自分の中でなにかが溶けていくように感じる。
しばらくして、銀時が軽く身を退いた。
だから、そちらのほうにやっていた手をおろす。
少し距離が空いた。
「……してもいいか」
間近で銀時が問いかけた。
なにを。
そう問い返すほど、ニブくはない。
ためらいはある。
けれども。
「かまわん」
その気持ちを完全に押しやって、告げた。
作品名:激ニブ星の恋人? 作家名:hujio