Night on the Galactic Railroad
クラウドは泣きそうに顔を歪めて下を向いた。どうしよう。どちらを選べば良いのだろう。向こう側のザックスは、多分、現実のザックスだ。でもこちら側のザックスだって、ザックスだ。向こうのザックスは彼をジェノバだと言ったが、彼だって本当のザックスなのだ。
俯いたまま、クラウドは両手をきつく握り締めた。掌に爪が食い込んで、作った拳が震える。クラウドは顔を上げた。
「俺は…」
作品名:Night on the Galactic Railroad 作家名:അഗത