続 さらば宇宙戦艦ヤマト ミオ編 2
「ユキさんは小学校と言うところを卒業した後地球で一番頭のいい大学へ
行ってるの。“飛び級”と言ってお勉強ができるとどんどん進めるのよ。
それでユキさんはお医者さんになろうとしたんだけど途中で看護士に変更
したんですって。そうね、イスカンダルだと全部ロボットが健康管理とか
してくれるでしょう?地球はそれを人が行うの。…で、ユキさんは看護士
として働いていたけど戦艦に乗る訓練もしていて…叔母のメッセージを
受けてできた新しい戦艦に乗り込んだのよ。叔父様は普通の中学に通って
いたけれど途中で訓練生になったんですって。で、やはり成績優秀で普通
の人より早く基地に赴任したそうよ。いろんな訓練を受けて新しい戦艦に
乗り込んで…二人ともよくお勉強できたみたい。」
サーシァが大まかに二人の話をした
「私は小学校に通う、って言ってたわ。」(ミオ)
「体の大きさから行ってそうね、小学生からがいいと思うわ。聞いたわ、
身体の成長が地球人と変わらない程度になっている、って。私は地球に来て
もしばらく成長が止まらなくてしばらく学校へ行けなかったからうらやま
しいわ。かわいいお洋服たくさん着れるわよ。今度一緒に買いに行きま
しょう!う~ん、楽しみ!」
サーシァが嬉しそうに話す。ミオも嬉しくなって
「お洋服買ってくれるの?お姉様一緒に行ってくれるの?」(ミオ)
「当然じゃない!お母さんも一緒に行くって。さぁ…下に戻ろうか。」
ふたりはもう一度ユキと進の部屋をぐるっと見て藤堂夫妻と森夫妻が話しているリビングに戻った
「それでは失礼します。じゃぁミオ、いつでも遊びにおいで。」
藤堂が夕食前に森宅を辞した。ユキの母はぜひ夕食も、と言ったがもうお腹がいっぱいです、と言って帰って行った。
「それにしても長官って本当にいい方ね。人望が厚くてらっしゃるんで
しょうね。」
母が片づけをしながらサーシァに話しかけた
「そうよ、最後までちゃんと話を聞いてくれるし…私おじいちゃん大好き。」
サーシァはお皿を下げながらそう言った。
「ミオ、お皿下げたら台所に持って行くのよ。」
サーシァはちゃんとお姉さんしている。母はその様子を嬉しそうに見ていた。
お皿を下げて食洗機に入れると父が腰を上げてこう言った。
「お疲れさん、お母さんの食事、おいしかったよ。夕食はたくさん入りそう
もないからモールに行ってなにか甘いものでも食べに行こうか。」
父の言葉にサーシァが
「賛成!ねぇお父さん、ミオのお洋服選んであげてもいいかしら?」
と聞くと
「あぁいいよ。サーシァも買いなさい。…母さん、大丈夫かな?」
父はお財布状況を確認すると
「えぇ大丈夫よ、そのつもりでいたから…じゃぁこのまま出かけましょう。
ミオちゃんは甘いもの嫌い?」
母が確認すると
「…大好きです…あの…」
ミオはちょっと遠慮しがちに
「私の事も“ミオ”って呼んでもらえますか?」
と言った。父も母も笑って
「よかった…そう呼んでいいのね?ありがとう、言ってくれて…じゃぁ
やり直し。…ミオ、甘いもの好き?」
母がそう聞くとミオは笑顔で
「はい、大好きです!YUKIの中で甘いものたくさん食べました。」
と答えた。
「その中で何がおいしかった?」(母)
「フルーツが乗ってるサンデーが一番だったわ。」(ミオ)
「了解!じゃぁ…サーシァ、おいしいお店ある?」(母)
「ばっちりよ!お父さんは?」(サーシァ)
「私はコーヒーを頂くからいいよ。」(父)
森家はミオを迎えてさらににぎやかになった
作品名:続 さらば宇宙戦艦ヤマト ミオ編 2 作家名:kei