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続 さらば宇宙戦艦ヤマト ミオ編 3

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翌日相原は藤堂と話をしていた。

  「国立の小学校がミオの世話を放棄してしまった。」

藤堂は詳しく相原に話をした。

  「急いでミオの受け入れ先を探さなくてはいけない。何か案はないか?」

ミオの事を相談できるのはほんの一部の人間しかいない。

  「ミオの様子はどうだったかね?」(藤堂)
  「YUKIのクルーと会えてすごい喜んでいました。YUKIに乗っていた時より
   表情が明るくなった、と言うか言葉も増えた感じがします。ミオは南部の
   所のラボを借りていろいろ研究してると言っていました。省エネルギー化を
   目指し今までにないエネルギーを造る、とも言って…南部はそれを火器に
   応用したいと言っていましたから…どうもイスカンダルの物質と地球…この
   太陽系の物質を掛け合わせてエネルギーを造ろうとしているようなんです。
   南部の所の地下都市に行ってイスカンダルから持ち帰った鉱石を少し持って
   来て…南部の所にはありとあらゆるものがありますから…そう、後火星で
   死亡したスターシアさんの妹のサーシァさんの宇宙船が見たいと言うので
   保管してる倉庫にも連れて行ったそうです。」

相原がおとといと昨日の出来事を藤堂に話す。藤堂は黙って聞いていた。

  「そうか…実はミオを横須賀基地のラボへと思っているのだが…それに対して
   相原はどう思う?」(藤堂)
  「そうですね…少し横須賀基地に預ける、という事でいかがでしょうか?
   助手代わりに今森さんの所にいるアナライザーを付けて。何かあっても
   アナライザーがいれば護衛にもなるし…」(相原)
  「そうだな、では一時的に横須賀基地預かりとしよう。」(藤堂)
  「では横須賀基地には私から連絡を入れても?」(相原)
  「うむ、先に紹介文を作ってくれないか?それに目を通してから決めよう。」

藤堂は相原に任せるとホッとしたように背もたれに体を預けた。

  「ミオはサーシァより性格が難しいですね。引っ込み思案だけど一度打ち解け
   ればとても人懐っこくてかわいいんですけどね。」

相原は端末に向かい文章を打ちながら藤堂に話しかけた

  「最初私に話しかけるのもすごい気を使ってたみたいですけど晶子さんの
   おかげで随分私にも慣れてくれました。サーシァにもミオにも晶子さんは
   ちょうどいいお姉さんのようです。」

相原の手はリズミカルに動く

  「ははは、そうか。キミというパイプもあるし…本当に安心できる…晶子と
   サーシァはよく会ってるのかね?」(藤堂)
  「えぇ、すでにサーシァが軍の方に出入りしているので時間が合えばランチ
   したり…島も助かってる、と言っていました。上(宇宙の意味)へ行って
   しまえばしばらくは戻れないので…訓練を受けているとはいってもはやり
   心配みたいで…。晶子さんにはもう一人世話をしてもらう人が増えてしま
   いますが…」(相原)
  「晶子自身は末っ子だから妹が出来た感覚でうれしいんだろう。
   晶子も甘い部分があったが最近は少ししっかりしてきたようだし…息子夫婦は
   君のおかげだと思ってるようだが…それもあるだろうけど…私も老後の楽し
   みが増えたし…こうして子供の事で悩んだことなんてなかったから…息子の
   子育てには出張が多くてなかなか参加できなかったが…子供の成長は楽し
   みがたくさんあるんだな、と気付かされたよ。」

藤堂が笑う。

  「妻に聞かれたらくどくど言われそうだがな。」

相原もにっこり笑った