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続 さらば宇宙戦艦ヤマト ミオ編 4

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南部重工業の倉庫から10年振りにコスモクリーナーDが運び出された。そのコスモクリーナーDはYUKIに積み込まれヤマトのクルーとサーシァ、ミオが乗り込んでいた。もちろん艦長は藤堂だ。

  「これよりYUKIはコスモクリーナーDを使い北極の海で海水に戻す実験を
   行います。」

季節は夏、北極圏に少し氷は残っているが実験するに適した場所とミオが断定した。

  「YUKI、北極圏に向けて出発」

島の号令と共にYUKIがドッグから出航した。サーシァはレーダー席に座りミオは工作班と共にいた。







  「南部、実験は成功するか?」(島)
  「あぁ、ばっちりだ。うちのラボで何度もシュミレーションしたんだ。」(南部)
  「地球が…本当の意味で再生するんだな。あいつらに見せてやりたかったな」

山本が碧い海と空を見てつぶやいた。

  「真田さんも随分頭を悩ませてましたよね、この課題。」(太田)
  「海を海水に…これが成功して地球全部の海が再生できたら本当の意味で
   ガミラス攻撃前の地球に戻るんだな…」

相原がしみじみ言うと

  「あ、そう言えば相原、式場決まったのか?」(太田)
  「太田、全然話違うじゃないか。今は仕事中だぞ?」(相原)
  「だってさなかなか招待状届かないから次に会ったら聞こうと思ってたんだ。
   今聞かないとまた忘れちゃう」(太田)

今回YUKIは飛ばず太平洋を上り北極圏を目指す。

  「航路図いらないもんな~だけどこっちは自動操縦できなくて結構大変なんだ
   あまりうるさくすると俺がグレるぞ?」(島)
  「島さん、羅針盤挿してる方角で大丈夫ですから…目視しっかりお願いしますね。」

サーシァも一緒になって笑う

  「まったくどいつもこいつも…」(島)
  「今回は補助エンジンのみしか使用しないので私もたいしてする事ないん
   ですよ。機関士たちも交代で展望室に行ってる事でしょう。」

山崎もにこにこして言う。

  「北極圏がうまくいけば徐々に南下して任務を遂行することになっている。
   あまり気張らずに行こう。」

藤堂がその場を収めると思い出したように

  「相原、私にも式場の報告がないが?」

と、笑いながら言った。

  「いつでも南部グループがお手伝いしますよ!」(南部)
  「ついでに島も、南部も一緒に挙げりゃあ俺たち一度で済んでいいのになぁ」

山本が南部を見て言うと

  「へ?俺?ミオはまだ若いし…やりたいこといっぱいある、って…」

冗談で流すと思った山本が拍子抜けして一瞬の空白の時間を置いて全員が爆笑した

  「おい、南部もプロポーズ済だぞ~!」(山本)
  「山本、“も”ってなんだよ!」(島)
  「だって、島とサーシァだって一緒に住んでるだろ?時間の問題じゃないか。」

山本がシレ~っと言うと島とサーシァが顔を見合わせて首を振った。お互い“私は黙ってた”と言わんばかりに…

  「隠したいなら同じシャンプーを使うなって。」

山本が“な?”と二人を見た。サーシァは真っ赤になって“薩摩先生の所に行き
   ます”と言って出て行ってしまった。島が慌てて後ろを追う

  「山本~サーシァが照れちゃったじゃんか~」(南部)
  「島もこれで古代の気持ちがわかっただろうよ。散々いじってたからな。
   それにしてもユキはどうどうとしてたな。別に?って感じだったよな。
   多分一緒にる、意味が深かったんだろうと思うけどさ。」

山本は月基地に来た時に進と会って話した時の顔を思い出していた。

  「平和だな…誰もが幸せになれるんだ。ヤマトのおかげだな。」

藤堂の一言に誰もが亡くなったクルーの顔を思い出し自然と黙とうを捧げた












コスモクリーナーDを使った実験は成功した。少しずつだが地球の海は海水になり半年の時を経て地球全部の海が海水となった。死海には当時と同じ濃度の海水に設定することができた。