続 さらば宇宙戦艦ヤマト ミオ編 4
「私ね、ずっと南部さんの事見てた。お姉様と島さんを見て南部さんとそう
なれたらいいな、ってずっと思ってた。だけど南部さんはいろんな人と
たくさん噂があって…私なんてすごい子供っぽいから全然見てもらえない
んだろうな、って思ってた…。だからお勉強で頑張ろう、って思ったの。
おば様がラボを貸してくれた時本当にうれしかった…南部さんのそばに
いられるって思うだけで本当に嬉しかったの。もし…私が“好き”って
言っても多分その対象で見てもらえないと思って…そんな私を見てユキさん
とテレサさんはいつも一歩踏み出さないと何も始まらない、って背中を
押してくれてた…今日も私にそう言って…」
ミオはベッドに座りなおすと
「ミオね、ずっと前から南部さんの事好きだったの。次に顔をみたら絶対
言おう、って思ってたのに…南部さんに先を越されちゃった…」
ミオの眼から今度は幸せの涙が落ちる。南部はミオをそっと抱きしめた
「苦しませてごめんね…今度は守さんの代わりじゃなくて…南部康雄として…」
ミオも南部の背中に手をまわした。さっきと違う温かさがミオの心を満たす
「これから、ずっと一緒にいよう。古代とユキさんのように…」
ミオは南部の腕の中でしっかり頷いた。
作品名:続 さらば宇宙戦艦ヤマト ミオ編 4 作家名:kei