コンビニ店員の俺と本田さんと各国の人々。1~21まとめ
「いえ、明日のおやつにいただきますから。ここのどらやき、大好きなんです」
にっこりと本田さんが笑う。どらやきの言葉に反応したのはうさぎさんとハンバーガー君。
「どらやき?俺の分もあるよな?」
「どらやき、美味しいんだぞ!!」
「お前ら、五月蝿ぇよ!大人しく、座ってろ!!」
ポットから、優雅な仕草で紅茶をカップへと五人分注ぎ、給仕する眉毛さんは映画でしか見たことのない執事のように格好良かった。
桃の花が咲く庭の下、本場の紅茶は本当に美味しかったし、色々と薀蓄も聞けて楽しかった。
「あ、そう言えば、今月からリラックマキャンペーンが始まったので、よろしくお願いします」
思い出して、うさぎさんにそう言えば、
「マジかよ?!ヴェストに言っとく!!」
ああ、やっぱり、あのムキムキさん、リラックマが好きなのかと妙に和んだ午後の日の話。
作品名:コンビニ店員の俺と本田さんと各国の人々。1~21まとめ 作家名:冬故