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黄金の太陽THE LEGEND OF SOL 16

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 もしアレクスの考えが的中していれば、サテュロスには刃向かえないのではないか、とサテュロスがメナーディを宥めた時の様子を思い出しながら考えた。
「メナーディよ、ようやく村を救う手だてとなりそうな情報が手に入ったのだ。ここはこ奴の話を信じてみてもよかろう?」
「……サテュロス、お前がそこまで言うのなら……」
 アレクスの思った通り、メナーディはサテュロスには刃向かわなかった。
「アレクス、そのエレメンタルスターとやらのあるソル神殿へはどのように向かえばよい?」
「先ほども申し上げましたように、このプロクス村から南に山を越えていく必要があります。そしてこれが……」
 アレクスはエナジーで空間から一枚の紙を出現させた。
「ソル神殿の見取り図です」
 見取り図は非常に事細かに描かれていた。それもそのはずである。シレーネの力によってソル神殿を映し出してもらい、それを元にアレクスが作成したものだった。
 アレクスはサテュロスへ見取り図を手渡すと、サテュロスは事細かに描かれた見取り図に驚いた。
「これは……!? まるで見てきたかのような地図だ。アレクス、貴様一体何者だ?」
 アレクスは微笑を浮かべた。
「私は錬金術復活を目指すエナジスト。それ以外の何者でもありません」
「とてもそのような言葉で片付けられるような人物には思えないな。まあいい、私達のすべき事はソル神殿へ向かうこと。皆それでよいな!?」
 戦士団の長が決めた事である以上、戦士の誰にも反対者はいなかった。この時をもって、戦士団の目標は決まった。
「サテュロスさん……」
「サテュロスでいい。それよりも、お前の力は今後も役立てたい。協力してくれぬか?」
 アレクスの計画は成功した。
「ええ、もちろんですよ、サテュロス」
 アレクスは強力な手駒を手に入れ、サテュロスの宣言に沸く戦士団の中、小さく笑った。