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Episode2.美術館

休日の昼下がり。
灰色の空の下、イヴとメアリーは家を出ようとしていた。
「2人とも、あまり遅くならないようにね」
濡れた手をエプロンで拭きながら、2人の母は言った。
「それと、ハンカチ持った？あの年季もののハンカチ」
母は、2人が白いレースのハンカチを差し出すのを見て、満足気に微笑み、
「チケットがとれたら私も行きたかったけれど…今日は2人で楽しんでおいで、感想聞かせてちょうだいね」