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紅と桜~貴女のてのひら~

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「うん、じゃあにこもこれからは堂々と真姫ちゃんのために、自分が作っているアピールしていくからよろしくね!」
 そう言いながら、いつもの手つきでアピール。
 ん、真姫ちゃんそんな私の手をじっと見てる、どうしたんだろ。
「にこ……先輩、暗くなっちゃうからちょっと急ぎましょう」
 こっちはまだお預けかあ、確かにオレンジ色は弱くなり始めていて、遠くの空の境目に藍色が混じり始めている。
「そうね、もう少し大丈夫だろうけど少しだけ夜の色が混じり始めてる」
 そんな風に、一瞬だけ空の境目に気を取られていると。
 降ろした手が、突然何かに引っ張られた。
「さあ!急ぎますよ!」
 うええ、真姫ちゃんが私の手を握って、私引っ張られているよお。
 何なのよもう、相変わらず突然積極的になったり、それを隠しきれていない耳元の照れと恥ずかしさで、更に私を惑わして。
 引いてくれる手は、私の体温よりもずっと暖かくて、私よりも、ちょっと力強い意志が感じられる気がして。
 やばいなあ、今私間違いなくにやけているし、たぶん真姫ちゃんよりもずっと。
 私体温低いからなあ、暖かい真姫ちゃんの手は、ちょっと恥ずかしい。
 今日の晩御飯は何にしよう、真姫ちゃんが好きなものに、してあげたいな。

 真姫ちゃん、忘れないで、今日初めて、貴女が私の手を、取ってくれたこと。
 私を、貴女の心が、導いてくれたこと。

次回

となり