【APH】無題ドキュメントⅡ
結婚した覚えもなければ、子どもを作った記憶もないのにそりゃねえぇだろうとか、そんなの目も当てられねぇ。…ってか、冗談だろう?
「何故だ?」
子どもは不思議そうな顔をして訊いて来る。
「いや、俺とお前じゃどう見ても、ちょっと歳の離れた兄弟にしか見えないだろ」
子どもの肩を掴む。掴まれた子どもは困ったような顔をした。
「……そうか?…じゃあ、なんてプロイセンのことを呼べばいいんだ?」
「…好きに呼べ。お父さん呼び以外なら、何でもいいぜー」
「…むう。そう言われても困る」
子どもが眉間に皺を寄せる。その顔を見て、やはり似ていると思うが、ここにいるのは新たなる国だ。その生まれたばかりの国は真剣にプロイセンをどう呼ぶかを考えている。それが可笑しくて、プロイセンの口元には自然と笑みが浮かぶ。
「…兄さん…と、呼んでもいいだろうか?」
子どもの窺うように上がった青に、プロイセンは頷く。それに、子どもの固かった表情が融けて、ふわりと緩む。
「…兄さん」
やっぱり、天使じゃねぇか!…プロイセンに思わずぎゅっと抱き締められた子どもは驚いてあたふたと慌てふためいたが、プロイセンの傷に触らないように気づかいながら、身体を預けてきた。
この子どもに、名前がつくのはプロイセンを主体とした22の領邦からなる北ドイツ連邦の成立を待つことになる。
オワリ
※wiki引用
作品名:【APH】無題ドキュメントⅡ 作家名:冬故