D.C.IIISS ~ダ・カーポIIISS~
……あのあと、リッカに報告に行ったりアルトとジョージに報告に行ったりと忙しかった。リッカには根掘り葉掘り聞かれ、アルトとジョージにはもう結婚するかのような勢いで頭を下げられたりもしたが、概ね好意的に受け入れられているようだった。
……そんな中で今回の出張が入ってしまったわけなのだが。
それでも、カレンと付き合えてよかったと思う。俺からすると俺には勿体ないくらいの女の子なのだが。
俺は隣で寝ているカレンを撫でた。撫でた瞬間、カレンは笑顔になり、俺に抱き着いた。俺は少し微笑み、そのまま撫で続けていた。
眠気なんて、もうどうでもよくなっていた。……と、言うわけにはいかず、この日一日俺は眠気を御さえながら過ごしたのだった。
作品名:D.C.IIISS ~ダ・カーポIIISS~ 作家名:無未河 大智/TTjr