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柴乃 導ヶ士
柴乃 導ヶ士
novelistID. 52201
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【SS】機動警察vs横須賀鎮守府

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page3 太田、散る。



後藤「あのさぁ」
太田「違うんです…これは…」
後藤「違うって何が? 基地に備えられてる火器をいじって何が違うのさ?」
遊馬「(おぉ、怖っ)」
後藤「遊馬、お前もだ。 あと進士もなぜ止められなかった。」
後藤「おふざけでケガでもしたら、目も当てられんよまったく。」
提督「まぁまぁ、幸い怪我人も何か壊したわけでもない。」
提督「これに懲りて反省してくれさえすれば、それ以上何も求めないよ。」
後藤「とりあえず、反省文を各自書くように。解散。」

加賀「少し甘いのでは?」
提督「いいじゃないか、いずれ彼らも役に立つ。」




遊馬「だから余計な事をするなって言っただろうに」
進士「僕らはお尋ね物なんですから、大人しくしてましょうよ」
太田「しかしだなぁ…」
??「お前だよな?アタシの大事な装備に手ェ出した奴は。」
太田「!!」
??「アタシは摩耶(重巡洋艦)ってんだ。 よろしくな。」スッ
太田「よ、よろしく」
遊馬「…!! 太田、下がれ! 」
摩耶「そぉら!!」ズドムッ
太田「ぐっふ!」
進士「はわわわ」
遊馬「(なんて速さだ、それにあの太田が一撃で膝をついた…)」
太田「な、なにを…」
摩耶「"何を"だとぉ? …アタシの装備を弄っておいて、」
摩耶「被害者ぶるなよなぁ…!! ぶっ殺されてぇかぁ!?」スッ

遊馬「頭部右! ローキックだ!!」
太田「ぐっ」
進士「体勢を立て直して! 次は左足の足払い!」
摩耶「(こいつら、やけにつばしっこい!!)」
摩耶「(しかも少し動いただけで攻撃方法を察知しがやる…ウザい!!)」
摩耶「えぇぇい! ナメやがってぇぇぇ!!」ジャキッ
進士「あ、危ない!!」
遊馬「銃かよ卑怯者!!きったねぇ!」

…バコォーン…

パラパラ




提督「んで、摩耶は太田君にあろう事か砲撃したと。」
摩耶「だっ…いや、知らなかったんだよぉ…」ムッスー
提督「確かに言葉足らずだった。それはすまなかった。」
提督「太田君は君の装備を磨いてくれたんだよ。とても綺麗にね。」
摩耶「…天龍と龍田のやつ、それを言ってくれなかったんだ。」
天龍「だって姉御、説明の途中で…」
提督「太田君がとっさに避けなかったら、どうなってたと思う?」
摩耶「…」
提督「どのみち、彼は爆風で海に落っこちた。ケガはないけど。」
加賀「少しはそのキレ癖、自重しなさい。」


野明「…大丈夫?」
太田「り、理不尽だぁ〜」
熊耳「貴方だって銃を勝手に触られたら怒るでしょう?」
遊馬「まぁ…どっちもどっちかな」
太田「…へっぐし!!」
雷「大丈夫よ、摩耶もきっと許してくれるわ!」
雷「そうヘコまないで? …よしよし♪」ナデナデ
太田「雷ぃ…うぉぉ」ダキッ
雷「んふ、くすぐったいわよ! …もう、甘えん坊さんね〜」
野明「(太田さんがダメになっていく…)」
雷「寒くない? お風呂あるわよ♪」
太田「お風呂…」
雷「皆もシャワーだけじゃなくて、お風呂に行ってきたら?」
遊馬「…混浴かな」グフフ
野明「えっち」




提督「それで、例の大型車…あれはなんだい?」
シゲオ「あれは我特車二課の主力。AV-98/イングラムです。」
提督「イングラム、変わった名前だ。 …手と足があるようだね。」
シゲオ「レイバーという人型の未来の結晶ですよ。」
提督「はっは、それで、あれは…生きているのかい?」
シゲオ「生きる…? いえ、あれは人が乗り込んで操縦するものでして…」
提督「ほう、まさに未来の乗り物だね。 僕が夢見たものとそっくりだ。」
シゲオ「…」
提督「未来か…少し、見てみたい気になるなぁ…」
シゲオ「やっぱり、貴方どこかで…」
提督「よく言われるよ。別人さ。」

続く