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こらぼでほすと 二人8

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 ちゃんとニールの前にも用意されるので、それを口にしている。こうやって、実兄は食事できるらしい。 なるほど、と、ロックオンは内心でハイネの言葉に頷いた。誰かが食べていれば、その誰かが一緒に食べるように誘導するし、食べないなら強制的に口に投げ込むということになっているのだ。
「明日なら、俺がウォーキングに付き合います。」
 はふはふとおじやを食べつつ、レイが提案する。俺もー俺もーとシンと悟空も手を挙げている。
「それなら、ホームセンターも連れて行ってくれるか? レイ。きゅうりを植えるのを忘れてたんだ。」
「わかりました。じゃあ、ホームセンター経由で百貨店ということで。」
「それなら、昼飯は、なんか買ってくる? 俺、太巻きとか食いたいな。」
「太巻きって・・・悟空、おまえ、それ何本食うつもりだ? 俺、それなら、フレンチなおかずが食いたいぞ。せっかくの百貨店なら、そういうのにしようぜ。」
「シン、それなら昼は外食すれば、いいじゃないか。」
「レストラン街は混んでるぜ? とーさん。それに、ねーさんは帰るつもりだろ? 」
「まあなあ。三蔵さんの昼は用意しなきゃいけないからさ。おまえらだけで外食してこいよ。」
「俺がママとホームセンターに行くから、おまえらが百貨店というのでもいいぞ? 」
「別行動でもいいか。悟空、昼は俺とフレンチでもいいか? もち、割り勘で。」
「別にいいけど。太巻きは買うぞ、シン。」
「晩飯にすりゃいいじゃん。そしたら、ねーさん、晩飯を作らなくても済むしさ。松前漬けで白メシも食べようぜ? 」
「ついでにホールのケーキ買おうぜ、シン。」
「いいな。クリームたっぷりとか。」
「俺とおまえで、どっちが美味いケーキを探せるか、勝負しようぜ。そのほうが真面目に探すからな。」
「へへん、俺は、ケーキにはうるさいんだぜ? 」
「俺だって、ケーキは好きだぞ。」
「なぜ、そこで勝負事になるんだろうな? 」
「真剣味が出るからだよ、アマギさん。」
「おまえら、自分たちで食えるだけにしろよ? たくさん買っても食べきれないからな。」
 実兄が悟空とシンに注意すると、はーい、という良い子の返事だ。というか、もしかして、明日の予定は、これで埋まったのではないだろうか。実兄とウォーキングするつもりだったロックオンは、すでに弾かれている。
「ロックオンくん、ニールについていくつもりなら申告しないと。」
「やっぱり、そうなんですか。」
「休みは、取り合いになるんだよ。出かけられるようになったから、みんな、連れ出したいんだ。」
「兄さん、俺、ついて行くぞ。」
「わかった。じゃあ、明日は、その予定だな。」
 ニールが話を纏めると、また食事に集中する。大人組も、おじやに手を出しているから、終わるのだろう。
作品名:こらぼでほすと 二人8 作家名:篠義