恋ひつつあらずは
千早がどうしても新に会いに行きたいと言い張るので、千早を連れて
新幹線で福井まで行った。
千早は何もできないから、新幹線の時刻表を調べ、チケットを二人分取った。
新の家までの最寄り駅も調べた。
何とか日帰りで行けそうだった。
そして、新の家に行き、新に会い、新に「会いたくない。」と拒絶されて以来、
太一のところに新から連絡は無かった。
たぶん千早にも。
その後、太一も千早も、新について話したりはしなかった。
しかし口には出さなかったが、千早が内心ずっと新のことを忘れていないことを
太一は知っていた。
カルタを取るたびに、ふとした折に、
千早が新のことを考えていることも。
そうして、新からメールが来たのは千早の16歳の誕生日の日だった。
《太一 この前はごめん。千早に誕生日おめでとうって伝えて。 綿谷 新 》
新幹線で福井まで行った。
千早は何もできないから、新幹線の時刻表を調べ、チケットを二人分取った。
新の家までの最寄り駅も調べた。
何とか日帰りで行けそうだった。
そして、新の家に行き、新に会い、新に「会いたくない。」と拒絶されて以来、
太一のところに新から連絡は無かった。
たぶん千早にも。
その後、太一も千早も、新について話したりはしなかった。
しかし口には出さなかったが、千早が内心ずっと新のことを忘れていないことを
太一は知っていた。
カルタを取るたびに、ふとした折に、
千早が新のことを考えていることも。
そうして、新からメールが来たのは千早の16歳の誕生日の日だった。
《太一 この前はごめん。千早に誕生日おめでとうって伝えて。 綿谷 新 》