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これはもしもの話です。

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「・・・楽しいですか?臨也さん。」
「うん、うん、すっっっごく楽しいよ。帝人くん。」

もしも僕たちの年齢が反対だったら、っていう話をしていただけなのに、急に臨也さんが妄想しだした。僕たちの年齢が逆でしかも今より離れていたら・・・らしい。

「臨也さんの中の僕っていつも少し情けないですよね。」
「それはねぇ、希望的妄想ってやつだよ。本当の君はとても男らしいから、きっと14歳の俺でも愛してくれちゃうだろうね。だけど、俺としてはいかんせん君を甘やかしたいんだよ。そのためにはさすがに14歳じゃ君を養えないからね。」
臨也さんは鼻息あらく語る。

「じゃぁ臨也さんが40歳で僕が10歳だったら?」
「たまらないね!速攻で養子縁組確定だよ、性のせの字も知らない君に一から教えてくなんて最上級のご褒美だ。」
「…臨也さんが12歳のおぼっちゃまで、僕がじいやなら?」
「最高のシチュエーションだよ!『ねぇ、じいや?お仕事クビになりたくないなら俺に従って?そう、ゆっくりと上着を脱ぐんだよ、そうひとつずつボタンをはずして、こっちむきなよ、ほら。』・・・なんちゃってーーーー!」

うわぁ。声に出さないまま僕はげんなりとした表情をした。

「俺はねぇ君が老若男女何でも、はてには犬でも猫でも。はたまた遠くの星にいる宇宙人だったとしても好きになるよ。」
「・・・とりあえず、同性であるものの、同じ星の同じ国のしかも同じ人間に生まれた奇跡に感謝します。」

そうだね、と。臨也さんは笑った。



だからそう、これはもしもの話。