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黄金の太陽THE LEGEND OF SOL 20

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 ヒナは三人一組のチームを作り、それぞれのチームが、デュラハンの手下を相手取る事を話した。
「なるほどな、それじゃあオレはセンチネル討伐のチームに入るぜ」
「なら、私は兄さんと一緒に行きたいわ」
 二人とも、ヒナの思った通りの希望をした。
「それじゃ、そう言うことで、オレらは寝に戻る。また後でな……」
 シンは欠伸をしながら歩き出した。
「ちょっとシン!」
「ああ、そうだ。言い忘れてた」
 シンは視線だけをヒナに向ける。
「センチネルの所に行くってんなら、間違っても倒そうなんて思うなよ。奴はオレが倒す。まっ、精々奴に手酷くやられねえこった」
 それじゃな、と言葉を残し、シンは去っていった。
「マグマロックに兄さんも行くんでしたよね? 兄さんやピカードに無理だけはしないように言っておいてください。では、私も失礼します……」
 ジャスミンも、シンの後を追うように行ってしまった。
「行ってしまいましたね……。どうしましょう?」
 ヒナは溜め息をついた。
「……ここにこれ以上いても仕方がないわ。帰りましょう、イワン」
「そうですね、説得する時間が勿体ないですしね。それでは、ボクに触れてください。『テレポート』します」
 かくして、ヒナの訪れは徒労に終わってしまった。
 しかし、ヒナは僅かであるが、シンが隠している力を読み取っていた。それの力が発揮されたのは、あまりに一瞬であったため、完全に読むことができなかったのだ。
 シンの本当の力がどれほどか、『テレポート』でハイディアの地へ戻ろうとする、今のヒナには知る由もなかった。
 ヒナはシンの全力を見られるその時を密かに、心の奥底で待ちわびるのだった。