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無未河 大智/TTjr
無未河 大智/TTjr
novelistID. 26082
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鎧武外伝 仮面ライダー神武

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 知記は驚きつつも、すぐに反応した。無双セイバーを取り出して返された銃弾を切り裂き、それを避けた。その勢いで火縄大橙DJ銃と無双セイバーを合体させ、レデュエに斬りかかる。
 レデュエはそれすらも槍で受け止め、弾いた後槍で神武を突き飛ばした。
「ぐおっ。」
 隙を突かれた攻撃に知記は肺から空気を漏らした。
「…久しぶりだな、この感じ。」
 知記は肩で息をして、レデュエに語りかける。
「そうだな。まだこの森に沈む前、訓練で戦った時の事を思い出す。」
「今は敵同士。実戦だけどな。」
「手加減する気はないぞ、グリンフェ。」
「それはこっちも同じだ。」
 神武は火縄大橙DJ銃大剣モードを構え直し、同時に大橙丸を取り出して左逆手に構える。そして両の剣でレデュエに斬りかかる。
 レデュエは怒涛の連撃に不意を突かれて攻撃を受ける。
「お前、いつもそうだったよな。二本剣を構えて、しかも左手は逆さまに構える。好きなのかい?」
「まあ、慣れてるって言うのはあるが。それでも。」
 神武は大橙丸を無双セイバーの柄に合体させ、火縄大橙DJ銃大剣ナギナタモードを作り出す。それを振り回してレデュエに刃を向ける。
「こういう両端に刀がついた武器の方が扱いやすかったりする。」
 神武はそれでレデュエに斬りかかる。
 レデュエはそれを槍で受け止めるも、火縄大橙DJ銃は目まぐるしく神武の手の中でくるくると回転し、レデュエの攻撃を受け付けない。それどころか少しずつレデュエに傷を負わせていく。
 やがてレデュエは神武の攻撃パターンを攻略し、槍で剣撃を防ぐようになって来た。だがそれは知記の予想通り。連撃が防がれると神武は大橙丸を分離させ、レデュエに攻撃をしかける。不意打ちにレデュエは驚くが、それも槍で受け止め攻撃を加えた。流石に知記にもそれは予想外だったらしく、らしくもなく驚いていた。
「グリンフェ。面白い戦い方をするじゃないか。壊してしまうのを惜しんでしまうくらいにはな!。」
 レデュエは槍で神武に攻撃をしかける。
 それを神武は左の刀で受け止めようとするが、レデュエは急に攻撃の軌道を変えた。
「その妙な道具、先ずはこれから破壊させてもらおうか!」
「しまっ―。」
 時既に遅し。
 神武の防御は間に合わず、知記の戦極ドライバーに刃がかかった。しかし知記はすぐに体をのけ反らせたため、壊されたのはブラッドカチドキロックシードのみだった。
「ぐっ…。」
 その反動で知記は後ろに倒れ込み、変身が解除された。
「これで終わりだ、グリンフェ。」
 レデュエは槍を振りかぶり、知記目掛けて振り下ろした。
 すぐに知記は右手を伸ばしてそれを受け止めた。勿論素手ではない。その右手は、フェムシンムとしての姿に変化していた。
「悪いな。ベルトがなくてもある程度は戦えるんだ。」
 やがて知記の全てが変わった。その左手には、グリンフェの身長の半分ほどある刀のような武器が現れていた。グリンフェはそれでレデュエに斬りかかり、右手に持ち替えて構える。レデュエは攻撃を防ぐが、そこに追撃が待っていた。グリンフェは刀でレデュエを突く。レデュエはそれを槍で弾き、グリンフェはその勢いで刀で斬り上げる。
『ぐあっ!』
 レデュエはそれをまともに受け、吹き飛ばされた。
 そしてグリンフェは刀を構え直した。
「変わってないな、グリンフェ。」
「ああ、そうだな。お前もそんなに変わってないが。」
 レデュエに刃を突き付け、呟く。
「形成逆転だな。とどめだ。」
 グリンフェは刀でレデュエの首を取ろうと振りかぶる。
「…甘いよ。」
 しかしレデュエは槍で刀を弾く。その勢いでグリンフェの刀は半分ほどで折れ、落ちたものが持ち主の左腕に刺さり、グリンフェは残った刀でレデュエを切ろうと画策するも、レデュエにそれを避けられ、避けた勢いでレデュエに胸を切り裂かれた。そしてもう一度レデュエはその場で回転し、槍をグリンフェの心臓に突き刺した。
「がはっ…。」
 グリンフェは力無く腕を落とした。
 レデュエは必ず殺すとばかりに槍を深々と刺し込んだ。そして抜き放ち、槍に付いた血を払う。
 するとグリンフェは元の姿に戻り、力無く倒れた。
「…他愛もない。もう壊れたか。さて、そろそろいい頃か。」
 レデュエはその場を後にし、ある場所へと向かう。
 いくら時間が経ったのか。
 不意に、知記の手がぴくりと動く。
「ここで…死んで…たまるか…。」
 肺から漏れるような声で呟く。しかしもう先は見えていた。気付くと知記の目の前にクラックが開いていた。
「ああ…俺の…守り…たかった…世界は…。」
 知記は精一杯クラックに向けて手を延ばす。しかし天は知記を見放したのか。クラックはその手を世界から遮るようにぴしゃりと閉まる。
「ああ…あ…あ…。」
 知記の腕はそのまま力をなくし。