二次創作小説やBL小説が読める!投稿できる!二次小説投稿コミュニティ!

オリジナル小説 https://novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
二次創作小説投稿サイト「2.novelist.jp」

何度でも 前編

INDEX|1ページ/7ページ|

次のページ
 
プロローグ
 私には、前世の記憶がある。
それは、生まれた時から備わっていた。

最初の生まれ変わりは、あの戦いの直後だったようだ。
ぼんやりとしか見えない視界に、夜空を横切る不思議な色のオーロラが見えたのだ。
もっとも、その直後に息苦しさに襲われ、私は生まれ落ちて直ぐに死んでしまったようだ。
戦争が、地球に住む住民の生活を困窮に追い遣っていた結果なのだろうと推測する。

次の転生はあの戦いから6ヶ月を経過していた。
生まれた先はコロニー
記憶はあっても幼子という者は思い通りにならないものだ。
両親となった者の言葉が公用語と違っていた為に、なかなか現状を知る事が出来ず、頭に思い描くようには動かせない身体に苛立ちが募る。
それが健康を害したのだろう。僅か4歳でまたもや死亡。

三度目の転生は再び地球。
あの戦いから5年を経ていた。
今回は生まれて直ぐに記憶を取り戻しては居なかった。
きっかけは10歳になった頃に激しい雷雨。隣家に落ちた雷の衝撃で、今までの全てを思い出したのだ。
多分、前回の失敗から、ある程度成長するまでは前世の記憶を蘇らせないほうが良いと判断した結果だろう。極北の地の富裕層に生まれ、充分な愛情と教育を施された私はスキップ制度を利用し齢15歳にして親元を離れ大学へと進んだ。
その時から、私は運命のライバルだった存在を捜し求めた。
私が転生したのだ。
彼もきっと転生しているはずだ・・・との確信の元に



だが

今年、私は27歳となったにもかかわらず、彼を見つけることが出来ないで居る。

あの、二度目の邂逅の年齢に


互いに背中を預けるに足ると満足出来た年齢になったのに


彼は




見つからない。
作品名:何度でも 前編 作家名:まお