かじみちつめ
個人携帯の番号は別のところに保管してあるということなのかもしれませんが、その場合、病院の携帯には個人携帯の番号は基本的には登録されていないということになる。
それなら、加地先生の病院の携帯に未知子の個人携帯の番号が標準装備されていたわけではないでしょう。
でも、オペ室の近くで、加地先生は未知子の個人携帯相手に話している。
看護師が病院から未知子の個人携帯に電話→未知子はその着信履歴から病院に電話→病院はその指示(止血剤とステロイド投与でもたせて)に従って動くとともに加地先生に連絡→加地先生は未知子の個人携帯の番号を聞く→加地先生は自分の病院の携帯で未知子の個人携帯相手にやりとりする。
という流れもありえますが、まどろっこしくないですか?
それよりも。
晶さんの容体が急変したのを聞いた加地先生が自分の病院の携帯から未知子の個人携帯に電話したけどつながらなかった。
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晶さんのもとに駆けつけた加地先生は看護師に「大門どこ行った!?」と聞く。
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加地先生に「すぐに呼んでください!」と一喝されて決断した看護師長の指示を受け未知子に連絡することになった看護師は医局に走る。
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看護師は医局にいた原先生に日本医療産業機構理事会へ行ってもらうように頼む。
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タクシーで移動中の原先生の個人携帯に晶さんの最新のMRI画像が送られる(原先生の個人携帯の番号・アドレスは加地先生が知っていても不思議じゃない)。
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タクシーに乗り込んだ未知子は自分の個人携帯に連絡が来ているのではないかと思っている。
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自分の個人携帯を確認し、着信履歴から、加地先生の病院の携帯に電話し、止血剤とステロイド投与でもたせることを指示。
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オペ室の近くで、加地先生は自分の病院の携帯電話で、未知子の個人携帯相手にやりとり。
というふうに、加地先生は以前から未知子の個人携帯の番号を知っていて、未知子も加地先生が自分の個人携帯の番号を知っていて緊急時には連絡してくれると思っている、のが自然ではないでしょうか?
しかし、晶さんを乗せたストレッチャーから離れていった看護師が病院の固定電話から未知子の個人携帯に電話にして、その履歴を見た未知子がリダイアルした可能性も充分にある。
でも、病院の固定電話にリダイアルした場合、向こうの第一声は「国立高度医療センターです」となるだろうから、それに対していきなり「止血剤とステロイド投与でもたせて」と指示するのはおかしい。まず「大門です」になるはず。
なので、病院の固定電話の可能性はないと見ていいはず。
いきなり指示を出したことから、それが出来る相手の携帯に電話したと見るのが妥当。
この場合、看護師なら「あ、大門先生!」で、加地先生なら「お、大門!」となって、未知子の「止血剤とステロイド投与でもたせて」がつながる。
しかし、看護師が未知子の個人携帯にかけて、未知子がその着信履歴をリダイヤルした場合、そのあと未知子は加地先生の病院用の携帯に電話したことになる。もしくは、加地先生が自分の病院用の携帯から未知子の個人携帯に電話したか。
未知子の個人携帯に、加地秀樹病院携帯、なんて登録されていないだろうから、看護師から番号を聞いてからになる。
この時点で加地先生が未知子の個人携帯の番号を知らなければ、やはり、看護師から聞いてかけたことになる。
めんどうですね。
「止血剤とステロイド投与でもたせて」という指示と、オペの内容っぽい指示、それを別のひとに言う意味がそもそもあるのか。
だから、加地先生が未知子の個人携帯に電話して、その着信履歴から未知子がリダイアルしたと見るのが自然。
でも、引っかかるのは、なんで加地先生は病院の携帯から未知子の個人携帯に電話したのでしょう?
加地先生の病院の携帯に、大門未知子個人携帯、は標準装備されてないだろうし、加地先生がわざわざ登録したとも考えづらい。
とすると、加地先生は自分の個人携帯に登録してある未知子の個人携帯の番号を見て、病院の携帯からかけたことになる。
なんでそんなめんどうくさいことを?
病院の携帯からかけたら通話料が病院持ちだから?
ケチくさっ!
いくらお金に汚い設定でもそれは無い無い無い。
場所が病院だから、病院から支給された携帯電話を使わなければいけないとか?
でも、スマホはダメでガラケーならOKってことはないよなー。
と思って調べてみました。
そして、判明。
病院の携帯電話、あれ、ガラケーじゃなくてPHSでした!
病院での携帯電話の使用について今年の夏に新指針が発表されたそうで、ロビーなどでは通話を含めて使用可能となったようです(各病院によって対応が違うかもしれませんのでご注意ください)。ただし、手術室などでは電源を切らなければいけません。
そして、病院の携帯電話であるPHS、医療用PHSは電波が微弱であるため医療機器に影響を与えないそうです。
でも、電波が微弱で、外にいる未知子の個人携帯と通話できるんだろうか?
それも調べてみたんですが、内線使用のみとか着信専用とかもあるみたいなんですが、設定によっては、院外との通話可能なようです。
というわけで。
容体が急変した晶さんのもとへ駆けつけるまえに加地先生が病院の携帯から未知子の個人携帯に電話→つながらなかった→「大門どこ行った!?」→以下略
は自然な流れだと思います。
ということは、それ以前から加地先生は未知子の個人携帯の番号を知っていて、未知子もそれを認識していたということになりますね。
そして、未知子は自分の個人携帯の番号を簡単に教えるタイプじゃない。
たとえば原先生。
もし未知子の個人携帯の番号を知っていたら、博美から聞いた情報を元に探し回ったりはしなかったでしょう。
そして、博美は未知子の個人携帯の番号を知っていると思いますが、それを原先生には教えなかったようですね。
加地先生はいつ未知子の個人携帯の番号を知ったのかな?
いつ教えてもらったのかな?
想像すると楽しくてしかたないです!
医局に未知子が泊まったときにテーブルのうえにみかんの皮があったように、はっきりとは言わないけれど、ふたりの関係性を見せてくれる。
公式様は偉大です!
晶さんの手術、加地先生が助手やってくれるのかと思ったら違っていて残念でした。
その理由はあとになってわかりました。
天堂総長のお見送りのためだったんですね。
このときの海老名たん、チェンジアンドチャレンジと天堂総長が言ったあと、笑って拳を横に出すシーン、最高に愛らしかったです!
白木看護師長は晶さんの手術で天堂総長のお見送りができませんでしたね……。
でも、日本医療産業機構理事会の理事長を務めるために去って行くのではなく、日本医療産業機構理事会の理事長を解任されて去って行くので、天堂総長にもし白木看護師長に対して特別な感情があったとしたら見送られるのは嫌だったかもしれませんね。
白木看護師長が手が離せないときに去って行けて良かったのかもしれません……。
白木看護師長にしても、これで良かったのかもしれません……。
最後のあれは晶さんは助かったということでいいんですよね?
現実離れしすぎてる気がして、命は助かったけど眠り続けている晶さんの夢とかじゃないですよね……?