ガンダム 月の翅
「同士?」
フィリアスの額から青筋が消えた。
「クロードさんのようにインダストリアに対し疑問をもった奴は他にもいるはずだ。そんな奴らを集めて仕掛ける」
この提案に、殆どが一つの質問にたどり着いた。
「どうやって見つけだすのさ?インダストリアに目を着けられた以上易々といかないんじゃない?」「片っ端から集めていたら時間もかかりますしね」メイとフィリアスが言い返した。
「では、こうしてはいかがでしょう?」
僧正のクルバルカが初めて口を開いた。
「まずここを本拠地とし各地へ少数部隊を派遣、そして回収次第ここへ戻ってくる。少人数で行動すれば敵の目を搔い潜りやすくなりますし時間も大幅に短縮出来ます。」
「移動手段は?」「これだけ大きな船ですから小型の飛行艇なり潜水艇があるはずです」
「なるほど、それで話を進めよう。というわけだ!ネオ様」クロードが決断した。
「了解、じゃあ今から小型艇のドックへ案内するから待っててね」
話し合いの様子をホログラムで見ていたアベニールは動力室をあとにした。