ガンダム 月の翅
「そもそもあなたの目的は違うでしょう!エンジンを集める必要などない!」
フィリアスが珍しくクロードに牙を剥けていた。
「しかし仮にインダストリアに奇襲をかけたところでこの戦力じゃ…」
「ザクやシガテラ、他にも強力な兵器がこっちにあるんですよ!それでもか!」「うるさいよ!黙りな坊や!そう簡単に決められるわけないだろ!」
クロード、フィリアス、メイを中心に話し合いの場が設けられていた。そこにはネオ、もといアベニールの側近や各役割の代表も参加していた。アベニールは動力室で待機中である。
「クロードの言う通り現時点では奇襲を掛けるべきじゃない、インダストリアを敵にするってことは一国を相手にするのと同じだ。それに何が出てくるかもわからん」
ハンターの首領ペイジの意見は荒くれ者達のトップに似つかわしくなく冷静だった。リーダーまで荒くれ者では組織として成り立たないのだ。
「とにかく今俺たちに出来るのは戦力を増やすことだ。そのためにどうだろう、エンジンついでに同士を探すのは?」