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十三番隊副隊長・朽木ルキアの休日

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井上・石田・茶渡はうなずいた。
石田が言った。
「死神は僕の敵だが、朽木さんを休ませてあげたいということなら話は別だ。それにやることも普段と変わらなかったしね」
浦原は言った。
「それでも強い霊力を持つ人達の保護は必要だったんで、テッサイサンに防御用の結界を張ってもらいました。問題は対象者が結界内にいてくれるかどうか、だったんスけど、これも無事、上手く行きました。」
一護は浦原の持っているコードを見てすべてを察した。
(この人、電波ジャックも出来るのか…)

「…とまあ、こういうことだったんス。最後虚がお二人の元へ逃げてしまったのは誤算でしたけど。いかがでした?朽木サン」
ルキアははっと我に返った。今までの話に衝撃を受けてしばらく思考停止状態であった。
ルキアは大きくため息をつくと、全員の顔を見渡して言った。
「滅茶苦茶やってくれたな…まったく。だがしかし…ありがとう。感謝する」
一同、笑顔になる。
「さてと!」
浦原が言う。

「もう時間も遅いですし、アタシら今日買い出しに行って沢山買ってきましたから、皆でパーティーでもしましょうか!」



皆がパーティーの準備を進める傍ら、一護は浦原と共に部屋に残っていた。
浦原が言った。
「黒崎サン、巻き込んですみませんでした。でも朽木サンが本当の意味で『休暇』を楽しむためには黒崎サンが不可欠だったんス。朽木サンが心を許す、あなたが。」
一護はうつむいていた顔を上げて言った。
「…いや、もういいんだ。」
一護は立ち上がった。
「理由はどうあれ、アイツは今日一日を楽しめたみたいだしな。」
浦原は笑った。
「…そのようッスね。」
二人は、仲良く料理を作るルキアを穏やかな目で見つめた。


パーティー終了後――
「皆サーン、そろそろお開きに…」
浦原は言いながら部屋に入ったが、すぐに夜一に口を塞がれた。
夜一は人差し指を立てて合図している。
そして、部屋を指差した。

皆、気持ち良さそうに眠っていた。

浦原と夜一は、お互い顔を見合わせると静かに笑いあった。
「無事、終わったようじゃの。」
「ええ。終わりました。」

(皆サン、お疲れさまでした。)

浦原はそっと部屋の電気を消した。



―end―