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モンストマスター・サトシ

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「その答えはわしの口から聞くより、そこにいるモンスターと共に旅をし、長い時間をかけることで見えてくる。さぁ、サートシくん。大事なのは君の心だ。どのモンスターと旅をしたいか想像するのじゃ」
「旅、か……」

 俺は頭の中で一体ずつ自分と旅をしている光景を思い浮かべた。
 レッドリドラは寒いときにホッカイロになってくれそうだし、ブルーリドラは喉が乾いたらいつでも水を出してくれるし、グリーンリドラはなんか思いつかない。

「なぁ博士。ちょっと提案があるんだけど、レッドリドラとブルーリドラの二体をもらうことはできない?」
「なぜグリーンリドラが入っていないのじゃ」
「顔がアレだから」
「躊躇なく言ってくれるのぅ。ふむ、サートシくんがどうしてもというのなら許そう」
「やったぜ!」

 と、喜んでいたとき。
 不意に博士が人差し指をぐいっと俺の顔の前に突き出してきた。
 
「代わりに一つ、条件を呑んでくれんかね」
「グリーンリドラはいらないよ」
「そんな要求はせん。が、そこまで嫌うかのぅ……」

 非常に落胆した様子の博士。どんなモンスターもこよなく愛している博士だから気持ちは分からないでもない。
 けどさぁ、顔がアヘ顔っていうかさぁ……。
 どこか見るものを苛立たせる容姿に育てる気にはなれない。

「嫌いなのは分かったから、馬鹿にしたような顔でグリーンリドラを見るでない」
「してないよ博士! 俺はどんなモンスターも強かったら愛してる!」
「はぁ、将来が不安じゃ。ともかく、条件というのはこれじゃ」

 これ、と言って差し出してきたのは何やら四角い機械のようだった。赤い色に包まれたそれは少しばかり重量感があり、上部にガラスで出来た青色の球体がついている。

「それはモンスト図鑑。あらゆるモンスターのデータを保存し、解析してくれるのじゃ!」
「へぇ! すごいよ博士!」
「ふっふっふ、それだけではない。連れて行くモンスターや捕まえたモンスターを一時的にデータ化し、図鑑の中に留めておくことができるのじゃ。更に! そのモンスト図鑑の内部には『ガチャ』ボタンがついておるだろう?」

 言われた通りにモンスト図鑑を開けると、確かにガチャと書かれた黄色いボタンが作られていた。ふむふむ、と確かめているといきなり青色の球体が発光し、
『はぁ~い、モンスターストライクの世界へようこそーん!』
 若いお姉さんの艶めかしい声がモンスト図鑑から響いた。
 驚いた俺はぽいっとモンスト図鑑を放り投げてしまったが、必死の形相になった博士が無事キャッチしてくれた。

「サートシくん。物は大切に扱ってくれんと困る。これは二年の歳月をかけて、ようやく完成した代物なのじゃ」
「ごめんごめん。二年もかけてお姉さんの研究をしてたんだね」
「誤解じゃ!? 声はたまたま……ちょっとラブリーなお店に行ったら……」
「何言ってるか分からないけど、そのモンスト図鑑をどうするの?」
「そうじゃった。このモンスト図鑑を使って、ぜひ色んなモンスターのデータをかき集めてほしいのじゃ。そしてわしにデータを送ってほしい」
「なんだ、そんなことか。データを送るのは一年に一回でいいよね?」
「やる気ゼロじゃな!」
「はは、うそうそ。博士のためならどんなことだって協力するよ!」
「うむ。君がモンストに詳しいことは間違いないからのぅ。信じてみよう」

 にっこり笑う博士から改めてモンスト図鑑を受け取る。
 そして博士の背後で待機していたレッドリドラとブルーリドラに声をかけようとして。
 名前どうしよう。――まぁ、てきとーでいっか。

「レッド、ブルー! 行くぞ!」
「「みゅぅぅぅ!」」
 

 こうして俺はモンストマスターになる旅の道を歩み始めた。
 俺の前に来ていたライバルの存在を知らずに――。