emotional
「あぁ、シズちゃん。また今度ね」
「・・・・・・・・・・」
返事はしない。しかし、ふとある悪戯が思い浮かんだ。少しだけ振り返り臨也に向かって一言だけ発する。
「好きだぜ、臨也」
そにのとたんに真っ赤になる臨也。まさかあれほどまでに赤くなるとは思っていなかったので静雄もなにかを言われる前に急いで部屋から出た。真っ赤になっているだろう顔を腕で隠しながらエレベーターなど使わずに階段で一階まで駆け下りた。
「はーっ・・・・・やってくれるよねぇシズちゃん」
ペットボトルの水を遠慮なく頭からかぶる。水はもちろん床へと流れたが臨也は気にしなかった。もともと上半身には服を着ていないので濡れてもかまいはしなかった。
「照れるだろ、そういうのは」