機動戦士ガンダムRS 第45話 悪夢は再び
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それは、イザーク大尉も気づいた。
「アスラン、それにキラ」
イザーク大尉は、頼もしい戦友の到着に安堵した。
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リズィーシーガンダムに2機のジンが76mm重突撃機銃を撃ってきた。
マーク少将は、リズィーシーガンダムにビームザンバーを持たせて接近すると1機のジンを左右真っ二つにして撃墜すると続けさまにもう1機のジンを上下真っ二つに切り撃墜した。
「次は、どいつだ?」
マーク少将は、鎧袖一触で敵を倒せることに喜んでいた。
そしてマーク少将は、リズィーシーガンダムをモビルアーマー形態に変形させた。
「こういう時に数を減らす」
そして敵が濃い密集形態を作っている部分に向かった。
「密集形態で火力をあげようとしても俺には、通用しないよ」
先からマーク少将は、笑いが絶えなかった。
密集形態に大口径V.M.B.Cを撃った。
敵モビルスーツは、回避もままならずその高出力のビームを浴び溶解し撃墜した。
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なおもピースメーカー隊は、核攻撃を続けた。
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それは、η艦隊も気づいた。
ユーピテル隊は、ユーピテル・バズーカの散弾でミサイルを攻撃した。
ケイト准尉もビームライフルで核ミサイルを迎撃した。
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リズィーシーガンダムは、ビームザンバーを持つと1機の新型モノアイ量産機のシールドビームサーベルの突き攻撃を前回りで回避すると背部からコックピットを貫き撃墜した。
さらに接近してきた1機のジンをすれ違いざまにビームザンバーで上下真っ二つに切り撃墜した。
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ヤキン・ドゥーエの司令室では、ザラ大統領が戦況を聞いていた。
「ピースメーカー隊が失敗したか。
しかしこちらの準備は、完了した」
ザラ大統領は、確実な勝利を確信していた。
「ジェネシスは、最終段階に入る。
全艦は、射線上から退避」
ヤキン・ドゥーエのオペレーターが地球軍専用回線で部隊に退避を命じた。
「部隊を下がらせろ、エザリア。
我等の真の力を今こそ見せてくれるわ」
もはやザラ大統領の目は、アスランが知っている父親の優しい目を失い狂気の目に変貌していた。
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そのメッセージは、デュエルガンダムにも伝わった。
「全軍射線上より退避?
ジェネシス?」
イザーク大尉は、軍上層部が何をするのか全くわからなかった。
それは、全軍同じだが訳も分からず指示に従った。
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ヤキン・ドゥーエの司令室では、ジェネシスの準備が着々と進んでいた。
「ジェネシス、照準用ミラー展開。
起動電圧確保。
ミラージュコロイド解除」
オペレーターの報告と同時にジェネシスを隠していたミラージュコロイドが解除された。
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それは、コロニー軍でも確認できた。
「地球軍が撤退していきます。
ヤキン・ドゥーエ後方に巨大な物体」
アドラステアの索敵主が敵の動きと新たな物体の登場を報告した。
「何?」
その報告に艦長は、驚愕した。
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「フェイズシフト展開」
オペレーターの報告とともにフェイズシフトが展開した。
これほどの大きさになるとフェイズシフトは、実体弾だけでなくビームにも対応できる強固な装甲となる。
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それは、η艦隊でも確認できた。
「あれは、何だ?」
ブライアン艦長は、軍人の直感としてとんでもない大量破壊兵器であることはわかった。
ブリッジにいた皆は、ただただ驚愕して何も言えなかった。
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サオトメはガンダムマッドネスがそれが何であるかがわかったこととそれをどうするかわかった。
「全軍、ガンダムマッドネスの後方に下がれ。
あれは、コロニーレーザーもどきだ」
サオトメは、コロニー軍専用回線で全軍に呼びかけた。
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「ジャマー・キャンセラー起動。
ニュークリアカートリッジを撃発位置に設定。
全システム接続オールグリーン」
ジェネシス内部では、ジャマー・キャンセラーの下で核分裂が発生しておりそこから発生したγ線が濃縮されていた。
「思い知るがいいナチュラル共。
この一撃が我等コーディネーターの創世の光と成らんことを」
クルーゼ少将も勝利を確信しており笑みを浮かべていた。
「発射」
ザラ大統領の命令でジェネシスは、発射された。
作品名:機動戦士ガンダムRS 第45話 悪夢は再び 作家名:久世秀一