機動戦士ガンダムRS 第46話 怒りの日
ジェネシスのミラーは、拡散したγ線を収束して目標に正確に撃つ役割を持つ。
そこから撃たれたγ線は、両手両足を広げたガンダムマッドネスのところで止まった。
その光景に地球軍コロニー軍関係なく驚きの声を上げた。
ガンダムマッドネスの後方にあるヤキン・ドゥーエ攻略艦隊まで魔の手は、及んでいなかったがガンダムマッドネスの装甲も徐々に融解していった。
「艦長」
マゼランのオペレーターが艦長に指示を仰いだ。
しかし艦長は、眼前の光景にくぎ付けになっておりとても指揮できる状態では、なかった。
なおもガンダムマッドネスの装甲は、融解していった。
サオトメは、ドゴス・ギアとリジィーシーガンダムに通信を入れた。
「マーネリー軍曹、ガンダムサイガーへの通信チャンネルのみ134.0に切り替えてくれ。
マーク少将もガンダムサイガーへの通信チャンネルのみ134.0に切り替えてください。
指示があるまで決して交信は、行わないでください」
サオトメは、既にこの後のパニックによって回線がパンクし指揮系統が分断されることを予想していた。
眼前の光景にくぎ付けになっているのは、η艦隊の面々も同じだった。
※
その光景にザラ大統領も目を見開いていた。
そしてγ線の照射が終わるとガンダムマッドネスは、爆散した。
※
ジェネシスは、ミラー部分が灼熱でひしゃげており本体も漏電していた。
※
地球軍兵士たちは、目の前の光景が信じられず戦慄していた。
「こんな」
キラ大尉は、すさまじいエネルギーを使ってやっとその一言が言えた。
「父上」
アスラン中佐は、絶望に叩き落とされていた。
※
「ジェネシスは、最大出力の60%で照射」
オペレーターの1人がジェネシスの出力を報告した。
「敵主力艦隊にダメージは、ありません」
オペレーターの1人がコロニー軍のダメージ状況を伝えた。
「信じられません。
あのジェネシスの威力をたった1機のマン・マシーンで防ぐなんて」
あのクルーゼ少将ですら眼前の光景に絶望していた。
「おのれ。
戦争は、勝って終わらねば意味は無いというのに」
ザラ大統領は、憤慨していた。
クルーゼ少将は、ザラ大統領の姿を見て少し冷静さを取り戻した。
※
「ヘラド艦長、応答せよ」
「地球軍もまだいるんだぞ。
指示してくれ」
「ガンダムマッドネスが。
艦長」
「准将、回線がパンクしています」
サオトメの読み通り回線は、パンクしスクイードでも正確な指示が出せないでいた。
※
サオトメは、ドゴス・ギアに近づき通信チャンネル134.0を開いた。
「一度後退しましょう。
回線がパンクした状態では、勝てる戦も勝てません」
「そうだな」
サオトメのブライアン艦長は、言葉に反論できなかった。
「光信号で艦載機の収容を命じさせろ。
旗艦スクイードとの通信は、どうなっている?」
ブライアン艦長は、イワン曹長に通信状況を質問した。
「駄目です。
完全に通信がパンクしています。
ロンバルディア、アレキサンドリアとアル・ギザの艦とも通信が行えません」
イワン曹長の報告にブリッジの皆が苦しい表情をした。
「信号弾を撃て。
攻略艦隊は、一時現宙域を離脱する。
本艦を目標に集結せよ」
ブライアン艦長は、僚艦と共に戦場から離脱するように命令した。
※
「我等の勇敢なる地球軍兵士の諸君」
ザラ大統領は、立ち上がると演説を始めた。
※
ラミアス艦長は、呆然としているとエターナルから通信が入った。
「ラミアス艦長。
こちらも一旦退くしかない。
モビルスーツ全機呼び戻せ」
ラミアス艦長は、バルトフェルド艦長の指示に従った。
※
「我等の創世の光となるジェネシスを止める兵器を開発し傲慢なるナチュラル共の暴挙をこれ以上許してはならない。
ボアズに向かって放たれた光は、もはや戦争ではない。
虐殺だ」
ラクスもこの演説を聞いていたがどっちもどっちだと感じた。
「このような行為を平然と行うナチュラル共をもはや我等は、決して許すことは出来ない」
他の皆もその演説を苦しい表情で聞いていた。
※
ヤキン・ドゥーエ攻略艦隊前衛隊とヤキン・ドゥーエ防衛艦隊の先鋒が戦闘を再開した。
1隻のドレイク級は、前上部のイーゲルシュテルンをマシンガンで破壊された。
「アンチビーム爆雷発射。
取り舵40」
1隻のドレイク級は、艦長の命令と共にミサイルと小型ミサイルを発射した。
※
アークエンジェル、ドミニオン、エターナルとクサナギには続々と艦載機が帰艦した。
※
ドゴス・ギアは、離脱準備が整った。
「主砲1番2番、敵の先鋒を狙え。
発射と同時に取り舵80。
撃て」
ブライアン艦長の命令と共に主砲が発射された。
この攻撃で多数のモビルスーツと敵戦艦を撃墜することができた。
その後遊撃艦隊のマゼランは、連装砲5基をサラミス級は連装砲2基と単装砲3基を連射した。
まだ帰艦していない艦載機は、急いで母艦に向かった。
※
しかしその程度の攻撃でひるむ地球軍では、なかった。
先鋒隊は、猛然とコロニー艦隊を追撃した。
「よくも我等の光を」
地球軍の猛攻は、激しくたとえるなら牧羊犬に追い立てられる羊のようなさまだった。
1機のユーピテルは、ビームサーベルを持つと1機のジンに接近した。
ジンも重斬刀を抜刀して迎撃しようとしたがかなわず上下真っ二つに切られ撃墜された。
※
それは、サオトメも確認した。
サオトメは、ジンの攻撃の射線上に向かった。
「止めろ。
戦闘する意志の無い者を攻撃するなんてそれでも軍人か」
サオトメは、聞こえるはずなかったが地球軍パイロットに問いかけないわけにはいかなかった。
マーク少将もそれに続いた。
※
2機のジンが1機のユーピテルに76mm重突撃機銃で攻撃していた。
※
ユーピテルのパイロットは、撃墜される恐怖と戦いながら必死に逃げていた。
その時そこにガンダムサイガーが到着し76mm重突撃機銃の射線上にたった。
「やめろ」
そういうと2機のジンを立て続けにメガ・ビームライフルで撃墜した。
※
マーク少将もメガ・ビームライフルとメガビームキャノンで4機のジンを立て続けに撃墜した。
※
サオトメは、ガンダムサイガーにビームザンバーを持たせるとジンに接近すると立て続けに2機を上下真っ二つにして撃墜した。
※
マーネリー軍曹は、その敵先鋒の足止めをしているガンダムサイガーとリズィーシーガンダムの戦闘を見ていた。
「ガンダムサイガー、リズィーシーガンダム。
すぐに帰艦してください」
マーネリー軍曹は、必死にお願いした。
ブライアン艦長は、難しい表情でその戦闘を見ていた。
あの2機には、すぐに帰艦してほしいが帰艦したら誰も自分たちを護るものがいなくなる。
二律背反の気持ちが葛藤していた。
そこから撃たれたγ線は、両手両足を広げたガンダムマッドネスのところで止まった。
その光景に地球軍コロニー軍関係なく驚きの声を上げた。
ガンダムマッドネスの後方にあるヤキン・ドゥーエ攻略艦隊まで魔の手は、及んでいなかったがガンダムマッドネスの装甲も徐々に融解していった。
「艦長」
マゼランのオペレーターが艦長に指示を仰いだ。
しかし艦長は、眼前の光景にくぎ付けになっておりとても指揮できる状態では、なかった。
なおもガンダムマッドネスの装甲は、融解していった。
サオトメは、ドゴス・ギアとリジィーシーガンダムに通信を入れた。
「マーネリー軍曹、ガンダムサイガーへの通信チャンネルのみ134.0に切り替えてくれ。
マーク少将もガンダムサイガーへの通信チャンネルのみ134.0に切り替えてください。
指示があるまで決して交信は、行わないでください」
サオトメは、既にこの後のパニックによって回線がパンクし指揮系統が分断されることを予想していた。
眼前の光景にくぎ付けになっているのは、η艦隊の面々も同じだった。
※
その光景にザラ大統領も目を見開いていた。
そしてγ線の照射が終わるとガンダムマッドネスは、爆散した。
※
ジェネシスは、ミラー部分が灼熱でひしゃげており本体も漏電していた。
※
地球軍兵士たちは、目の前の光景が信じられず戦慄していた。
「こんな」
キラ大尉は、すさまじいエネルギーを使ってやっとその一言が言えた。
「父上」
アスラン中佐は、絶望に叩き落とされていた。
※
「ジェネシスは、最大出力の60%で照射」
オペレーターの1人がジェネシスの出力を報告した。
「敵主力艦隊にダメージは、ありません」
オペレーターの1人がコロニー軍のダメージ状況を伝えた。
「信じられません。
あのジェネシスの威力をたった1機のマン・マシーンで防ぐなんて」
あのクルーゼ少将ですら眼前の光景に絶望していた。
「おのれ。
戦争は、勝って終わらねば意味は無いというのに」
ザラ大統領は、憤慨していた。
クルーゼ少将は、ザラ大統領の姿を見て少し冷静さを取り戻した。
※
「ヘラド艦長、応答せよ」
「地球軍もまだいるんだぞ。
指示してくれ」
「ガンダムマッドネスが。
艦長」
「准将、回線がパンクしています」
サオトメの読み通り回線は、パンクしスクイードでも正確な指示が出せないでいた。
※
サオトメは、ドゴス・ギアに近づき通信チャンネル134.0を開いた。
「一度後退しましょう。
回線がパンクした状態では、勝てる戦も勝てません」
「そうだな」
サオトメのブライアン艦長は、言葉に反論できなかった。
「光信号で艦載機の収容を命じさせろ。
旗艦スクイードとの通信は、どうなっている?」
ブライアン艦長は、イワン曹長に通信状況を質問した。
「駄目です。
完全に通信がパンクしています。
ロンバルディア、アレキサンドリアとアル・ギザの艦とも通信が行えません」
イワン曹長の報告にブリッジの皆が苦しい表情をした。
「信号弾を撃て。
攻略艦隊は、一時現宙域を離脱する。
本艦を目標に集結せよ」
ブライアン艦長は、僚艦と共に戦場から離脱するように命令した。
※
「我等の勇敢なる地球軍兵士の諸君」
ザラ大統領は、立ち上がると演説を始めた。
※
ラミアス艦長は、呆然としているとエターナルから通信が入った。
「ラミアス艦長。
こちらも一旦退くしかない。
モビルスーツ全機呼び戻せ」
ラミアス艦長は、バルトフェルド艦長の指示に従った。
※
「我等の創世の光となるジェネシスを止める兵器を開発し傲慢なるナチュラル共の暴挙をこれ以上許してはならない。
ボアズに向かって放たれた光は、もはや戦争ではない。
虐殺だ」
ラクスもこの演説を聞いていたがどっちもどっちだと感じた。
「このような行為を平然と行うナチュラル共をもはや我等は、決して許すことは出来ない」
他の皆もその演説を苦しい表情で聞いていた。
※
ヤキン・ドゥーエ攻略艦隊前衛隊とヤキン・ドゥーエ防衛艦隊の先鋒が戦闘を再開した。
1隻のドレイク級は、前上部のイーゲルシュテルンをマシンガンで破壊された。
「アンチビーム爆雷発射。
取り舵40」
1隻のドレイク級は、艦長の命令と共にミサイルと小型ミサイルを発射した。
※
アークエンジェル、ドミニオン、エターナルとクサナギには続々と艦載機が帰艦した。
※
ドゴス・ギアは、離脱準備が整った。
「主砲1番2番、敵の先鋒を狙え。
発射と同時に取り舵80。
撃て」
ブライアン艦長の命令と共に主砲が発射された。
この攻撃で多数のモビルスーツと敵戦艦を撃墜することができた。
その後遊撃艦隊のマゼランは、連装砲5基をサラミス級は連装砲2基と単装砲3基を連射した。
まだ帰艦していない艦載機は、急いで母艦に向かった。
※
しかしその程度の攻撃でひるむ地球軍では、なかった。
先鋒隊は、猛然とコロニー艦隊を追撃した。
「よくも我等の光を」
地球軍の猛攻は、激しくたとえるなら牧羊犬に追い立てられる羊のようなさまだった。
1機のユーピテルは、ビームサーベルを持つと1機のジンに接近した。
ジンも重斬刀を抜刀して迎撃しようとしたがかなわず上下真っ二つに切られ撃墜された。
※
それは、サオトメも確認した。
サオトメは、ジンの攻撃の射線上に向かった。
「止めろ。
戦闘する意志の無い者を攻撃するなんてそれでも軍人か」
サオトメは、聞こえるはずなかったが地球軍パイロットに問いかけないわけにはいかなかった。
マーク少将もそれに続いた。
※
2機のジンが1機のユーピテルに76mm重突撃機銃で攻撃していた。
※
ユーピテルのパイロットは、撃墜される恐怖と戦いながら必死に逃げていた。
その時そこにガンダムサイガーが到着し76mm重突撃機銃の射線上にたった。
「やめろ」
そういうと2機のジンを立て続けにメガ・ビームライフルで撃墜した。
※
マーク少将もメガ・ビームライフルとメガビームキャノンで4機のジンを立て続けに撃墜した。
※
サオトメは、ガンダムサイガーにビームザンバーを持たせるとジンに接近すると立て続けに2機を上下真っ二つにして撃墜した。
※
マーネリー軍曹は、その敵先鋒の足止めをしているガンダムサイガーとリズィーシーガンダムの戦闘を見ていた。
「ガンダムサイガー、リズィーシーガンダム。
すぐに帰艦してください」
マーネリー軍曹は、必死にお願いした。
ブライアン艦長は、難しい表情でその戦闘を見ていた。
あの2機には、すぐに帰艦してほしいが帰艦したら誰も自分たちを護るものがいなくなる。
二律背反の気持ちが葛藤していた。
作品名:機動戦士ガンダムRS 第46話 怒りの日 作家名:久世秀一