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エルオブノス
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艦これ知らない人がwikiの情報だけで金剛書くと:改二

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昼下がり。

「て」

 今日は天気もいいし、洗濯日和だ。皆が休憩時間の隙に干してしまおう。

「い」

 それにしても、と目の上に手をかざしながら思う。
 秋口だというのに日差しが強い。洗濯日和はいいが、そろそろ涼しくなってもいい頃だ。

「とくぅー!」

 夏の熱帯夜の寝苦しさを思うと秋の涼しさは恋しいが、冬の寒さを思うと今くらいの暖かさも…痛い!
 突然、背中に衝撃を受けた。季節を思う頭の端で、謎の声を聞いた気もするし…一体なんだろう。

「提督、何をしてるですカー?みんな休憩してマース!一人だけ仕事とは、見過ごせないネー!」

 ああ、金剛か。どうやら僕を見つけて走ってきて、そのまま飛び付いてきたらしい。転ばされなくてよかった。

「金剛も休憩したらいいじゃないか。そんなに元気に走り回っていると、午後に体力が残らないよ。」

「金剛は大丈夫デース。なにしろ金剛は、Diamondのことネー!世界で一番丈夫ということは、大変丈夫!つまり大丈夫!」

 意味不明な事を言って胸を張っている。
 名は体を表す、というが、金剛という名前だから頑丈というのはどうか。だったら例えば、電がThunderのように激しいかと言ったら疑問ではなかろうか?雷は分からないが。

「提督は金剛ではないので、そんなに働き詰めでは大丈夫でないデース。休憩しまショー!金剛とTea Timeネー!」

「駄目だよ。洗濯物を干さないと。」

 話しながらも作業を続けた。皺を伸ばし、服を干す。
 一人でやってもいいが、金剛が来てくれてよかった。話し相手がいるだけで、黙々とやる作業感とは違う楽しさがある。

 そんな風に思っていると、金剛は溜め息混じりに言った。

「提督…お嫁さんにでもなるのですカー?」

「なぜ。」

「提督の好きなお洗濯もお裁縫も、普通は女性のお仕事デース…。」

 確かにそうだ。炊事洗濯裁縫その他、家事全般は女性の仕事というイメージが強い。
 しかし、料理人や仕立て屋に男性が少ないわけでもないだろう。揚げ足を取るような理屈だけれど、僕は僕の趣味を金剛に認めて欲しいだけなのだ。どんな形であれ。

「男女平等の現代社会なら、女性が男性に負けずに働くのと同様、男性も女性に負けずに働いたっていいと思わない?」

 そういうわけで、僕はまた屁理屈をこねた。すると金剛は、納得いかなそうな顔を見せる。

「金剛はそんな風に思わないネー。優しい提督も好きだけど、男らしい提督も好きデース!」

「男らしい提督なんて、この鎮守府にいたかな。」

「むむむ…提督は意地が悪いですネー。」

 とぼけてみせると、金剛は諦めて僕の手伝いを始めた。金剛が皺を伸ばし、僕が干す。なかなか効率的だ。
 僕が笑顔で洗濯物を干しているのを見て、金剛はまた溜め息をついた。

「ずいぶん楽しそうネー。そんなにお洗濯が面白いですカー?」

 真っ白なシャツの皺を伸ばして、秋の太陽に透かして見ながら、金剛が僕に訊ねてくる。なんだか自分のシャツを人質に取られたような気になって、僕は正直に答えた。

「面白いかって言われたら分からないな。でも、晴れた日に洗濯物を干すのは気持ちがいいよ。」

「Yes、私も晴れは好きネ。でもお洗濯よりは運動や演習の方が元気が出る気がするヨー?」

「そうだね。干すのが終わったら、僕も見回りがてら散歩でもしようかな。」

 それらの言葉達は、確かに正直な言葉だった。嘘はひとつも無かった。誓っていい。

 だが、正直に話しはしたが…誠実に話したかと言われたら、首を縦には振れない。


 君が一緒なら、何だって楽しい。

 そんな心の内を明かせるほど男らしくはないのだ。…洗濯や裁縫を趣味にしていなかったとしても、僕には言えなかったに違いない。