機動戦士ガンダムRS 第十二話 モビルスーツ解説
名称 ジン
型式番号 GAT-1017
全高 21.43m
重量 78.5t
装甲材質 超硬スチール合金
武装
MA-M3 重斬刀×1~2
MMI-M8A3 76mm重突撃機銃
M66キャニス 短距離誘導弾発射筒×2
M68パルデュス 3連装短距離誘導弾発射筒×2
M69バルルス改 特火重粒子砲
M68キャットゥス 500mm無反動砲×2
(M8A3用弾槽)
(スナイパーライフル)
(ケーブル)
特殊装備 MS支援空中機動飛翔体「グゥル」
強襲用屍衣「アサルトシュラウド」
搭乗者 地球軍兵
ミゲル・アイマン
オロール・クーデンブルグ
マシュー
モディン
ラウ・ル・クルーゼ
グゥド・ヴェイア
ミュラー・レドヴィッツ
エイト・ソキウス
フランツ・リアフォード
ドミオ他
機体解説
地球軍の初代制式主力機にして世界初の汎用量産型MSでYMF-01Bプロトジンの正式量産型である。
C.E.67年にプロトジンがロールアウトした後ワシントン州内に極秘建設された工場(既存の民需工場を改修した施設と言われる)にて増産が開始された。
機体設計を担当したのは、アシモフ設計局である。
型式番号のGATは、「Gressorial Armament Tactical=戦術装脚兵装」の略である。
遺伝子操作による高い身体能力を生まれ持つコーディネイターがさらなる訓練を積んではじめて可能となるモビルスーツ・オペレーション・システムによる機体制御(操縦方式)、トサカ状の多機能センサーアレイや単眼(モノアイ)カメラ、翼の様な背部スラスターなどが特徴である。
様々な兵装の保持と繊細な作業をこなすマニピュレーターと地形を問わぬ高い踏破性を備える両脚を併せ持ち人型機動兵器ならではの汎用性を体現している。
腰部背面には、重突撃機銃をマウント可能なラッチを備え同両側面には重斬刀など脚部外側にはM68パルデュス誘導弾に用いるハードポイントも有している。
ジンが人型を成したことで携行する兵器も同じように進展し人間が使っていた物をMSサイズにスケールアップさせた実剣や実銃などのラインアップとなった。
その背景には、ビーム兵器の小型化技術が世界で見てさほど進んでいなかったことが挙げられるがその一方でニュートロンジャマーの影響で誕生したMSの宿命といえる有限バッテリー電力では消費量が激しく自家発電で供給を続けられる戦艦などと同じ考えのエネルギー兵器ではたとえ破壊力はあっても「戦場でバッテリー切れを起こし停止する」という文字通り致命的な状況を早めることに繋がり戦果以前に自身の生死にかかわるデメリットも大きなウェイトを占めていたのである。
しかし敵対勢力のコロニー軍が核融合炉を動力源とするマン・マシーンを実戦投入したことにより急速に旧式化していった。
さらに最大の利点だったスタンドアローン性ゆえに特別なプロテクトを持たせなかった普遍的(原始的)構造の剣や銃を奪われ逆に使われてしまうという弱点も見られるようになっていった。
一方内蔵・固定火器の類を一切有していないため四肢損傷で攻撃手段を失ったり撤退不可能な状況に陥った時は、最後の武器として自爆装置を用いることもある。
武装解説
MA-M3 重斬刀
古代から中世期の騎士が持った歩兵剣(フットマンズソード)をMSサイズにした斬撃兵器である。
マイウス・アーセナリー社の持つ優れた分子加工技術によって高い切断能力を誇りユーピテルの装甲をいともたやすく両断する。
対ビームサーベルには、無力に等しいが切り開いたり楔のように打ち込むなどの実剣にしか出来ない利用法もあり後にストライクガンダムのアーマーシュナイダー採用にも影響を与えた。
中には、2刀をマウントする機体も見られた。
MMI-M8A3 76mm重突撃機銃
艦載用小口径砲クラスの口径を持つアサルトライフルである。
ただし直訳の突撃銃ではなく「突撃機銃」という創作の名称だがセミオート時の精密射撃とフルオート時の連射を使い分けられる点は実在する物と変わらない。
ブルパップ方式の銃体にバナナマガジンの俗称で知られる曲線型弾倉で76mm機銃弾を供給する構造(装弾数については、不詳)である。
M66キャニス 短距離誘導弾発射筒
拠点攻撃用重爆撃戦装備、通称「D(DESTRUC-TION、破壊)装備」に分類されるミサイルランチャーである。
大小2×2発を備えた発射器を片手で保持して扱う。
またザクファントムも装備可能である。
キャニスは、ラテン語で「犬」の意である。
M68パルデュス 3連装短距離誘導弾発射筒
ジンの脚部外側にある円形状ハードポイントに装着される3連装ミサイルポッドである。
D装備に分類されるためM66キャニスとの併用機がほとんどだがスナイパーライフルやM69バルルス改との組み合わせ機も見られた。
一方脚部のデザイン自体が一致しない地球軍のMSでも簡単なジョイントを増設しただけで扱えたり後継とは、いえ別機体であるザクシリーズでの運用例もあった。
パルデュスは、ラテン語で「豹」の意である。
M69バルルス改 特火重粒子砲
D装備に分類される地球軍側の初期ビーム火器である。
後のビームライフルとは、運用思想が全く異なるものなので3発分のエネルギー供給は銃尻に設置されたカートリッジから行われそのまま使い捨てとなる。
G兵器などのビームライフルよりも大口径なので威力も比例しそうなものだが実際には、コロニー軍の対ビームコーティングを施したシールド類で充分防げる程度であり汎用性の面でも大幅に劣る。
バルルスは、ラテン語で「ゾウ」の意である。
M68キャットゥス 500mm無反動砲
艦船や施設といった大型目標の破壊に適した携行火砲である。
50センチ口径のAPSV(弾頭)は、着脱式ボックスマガジンで供給される。
地球軍で最も多用されている兵器の1つであり2門持ちする機体もあった。
ジン以外としてはヤキン・ドゥーエ防衛軍のシグー、地上部隊のディン、オーブ製のアストレイなども扱っていた。
主兵装がビーム系火器へと移った後年の『RSD』でも健在でオペレーション・ラグナロクではグフイグナイテッド、メサイア攻防戦では2門所持するザクファントムの姿なども見られザクウォーリアが腰部背面にマウントして運用する例もあった。
ラテン語で「猫」の意を持つ武器である。
ジンオーカー
機体解説
背部ウイングバインダー等ジンに装備された空間戦闘用の各種装備は全て撤去され新たに専用ガスタービン発動機と追加バッテリーを搭載している。
砂埃の多い砂漠の悪条件下に対応すべく各部関節は、徹底的な防塵処理が施され各種カメラ・センサーも専用の物に換装されている。
更にソフトウェア面においても細かな調整が行われ外見以上にベース機と異なる機体に生まれ変わっている。
独創的な装備として片脚につき4枚の折り畳み式補助設置プレートを有しており展開させる事でかんじきのような役割を果たし砂地での走破性を向上させられるようになっている。
砲戦用のザウート同様主にバクゥの後方支援や兵站などを主任務としている。
型式番号 GAT-1017
全高 21.43m
重量 78.5t
装甲材質 超硬スチール合金
武装
MA-M3 重斬刀×1~2
MMI-M8A3 76mm重突撃機銃
M66キャニス 短距離誘導弾発射筒×2
M68パルデュス 3連装短距離誘導弾発射筒×2
M69バルルス改 特火重粒子砲
M68キャットゥス 500mm無反動砲×2
(M8A3用弾槽)
(スナイパーライフル)
(ケーブル)
特殊装備 MS支援空中機動飛翔体「グゥル」
強襲用屍衣「アサルトシュラウド」
搭乗者 地球軍兵
ミゲル・アイマン
オロール・クーデンブルグ
マシュー
モディン
ラウ・ル・クルーゼ
グゥド・ヴェイア
ミュラー・レドヴィッツ
エイト・ソキウス
フランツ・リアフォード
ドミオ他
機体解説
地球軍の初代制式主力機にして世界初の汎用量産型MSでYMF-01Bプロトジンの正式量産型である。
C.E.67年にプロトジンがロールアウトした後ワシントン州内に極秘建設された工場(既存の民需工場を改修した施設と言われる)にて増産が開始された。
機体設計を担当したのは、アシモフ設計局である。
型式番号のGATは、「Gressorial Armament Tactical=戦術装脚兵装」の略である。
遺伝子操作による高い身体能力を生まれ持つコーディネイターがさらなる訓練を積んではじめて可能となるモビルスーツ・オペレーション・システムによる機体制御(操縦方式)、トサカ状の多機能センサーアレイや単眼(モノアイ)カメラ、翼の様な背部スラスターなどが特徴である。
様々な兵装の保持と繊細な作業をこなすマニピュレーターと地形を問わぬ高い踏破性を備える両脚を併せ持ち人型機動兵器ならではの汎用性を体現している。
腰部背面には、重突撃機銃をマウント可能なラッチを備え同両側面には重斬刀など脚部外側にはM68パルデュス誘導弾に用いるハードポイントも有している。
ジンが人型を成したことで携行する兵器も同じように進展し人間が使っていた物をMSサイズにスケールアップさせた実剣や実銃などのラインアップとなった。
その背景には、ビーム兵器の小型化技術が世界で見てさほど進んでいなかったことが挙げられるがその一方でニュートロンジャマーの影響で誕生したMSの宿命といえる有限バッテリー電力では消費量が激しく自家発電で供給を続けられる戦艦などと同じ考えのエネルギー兵器ではたとえ破壊力はあっても「戦場でバッテリー切れを起こし停止する」という文字通り致命的な状況を早めることに繋がり戦果以前に自身の生死にかかわるデメリットも大きなウェイトを占めていたのである。
しかし敵対勢力のコロニー軍が核融合炉を動力源とするマン・マシーンを実戦投入したことにより急速に旧式化していった。
さらに最大の利点だったスタンドアローン性ゆえに特別なプロテクトを持たせなかった普遍的(原始的)構造の剣や銃を奪われ逆に使われてしまうという弱点も見られるようになっていった。
一方内蔵・固定火器の類を一切有していないため四肢損傷で攻撃手段を失ったり撤退不可能な状況に陥った時は、最後の武器として自爆装置を用いることもある。
武装解説
MA-M3 重斬刀
古代から中世期の騎士が持った歩兵剣(フットマンズソード)をMSサイズにした斬撃兵器である。
マイウス・アーセナリー社の持つ優れた分子加工技術によって高い切断能力を誇りユーピテルの装甲をいともたやすく両断する。
対ビームサーベルには、無力に等しいが切り開いたり楔のように打ち込むなどの実剣にしか出来ない利用法もあり後にストライクガンダムのアーマーシュナイダー採用にも影響を与えた。
中には、2刀をマウントする機体も見られた。
MMI-M8A3 76mm重突撃機銃
艦載用小口径砲クラスの口径を持つアサルトライフルである。
ただし直訳の突撃銃ではなく「突撃機銃」という創作の名称だがセミオート時の精密射撃とフルオート時の連射を使い分けられる点は実在する物と変わらない。
ブルパップ方式の銃体にバナナマガジンの俗称で知られる曲線型弾倉で76mm機銃弾を供給する構造(装弾数については、不詳)である。
M66キャニス 短距離誘導弾発射筒
拠点攻撃用重爆撃戦装備、通称「D(DESTRUC-TION、破壊)装備」に分類されるミサイルランチャーである。
大小2×2発を備えた発射器を片手で保持して扱う。
またザクファントムも装備可能である。
キャニスは、ラテン語で「犬」の意である。
M68パルデュス 3連装短距離誘導弾発射筒
ジンの脚部外側にある円形状ハードポイントに装着される3連装ミサイルポッドである。
D装備に分類されるためM66キャニスとの併用機がほとんどだがスナイパーライフルやM69バルルス改との組み合わせ機も見られた。
一方脚部のデザイン自体が一致しない地球軍のMSでも簡単なジョイントを増設しただけで扱えたり後継とは、いえ別機体であるザクシリーズでの運用例もあった。
パルデュスは、ラテン語で「豹」の意である。
M69バルルス改 特火重粒子砲
D装備に分類される地球軍側の初期ビーム火器である。
後のビームライフルとは、運用思想が全く異なるものなので3発分のエネルギー供給は銃尻に設置されたカートリッジから行われそのまま使い捨てとなる。
G兵器などのビームライフルよりも大口径なので威力も比例しそうなものだが実際には、コロニー軍の対ビームコーティングを施したシールド類で充分防げる程度であり汎用性の面でも大幅に劣る。
バルルスは、ラテン語で「ゾウ」の意である。
M68キャットゥス 500mm無反動砲
艦船や施設といった大型目標の破壊に適した携行火砲である。
50センチ口径のAPSV(弾頭)は、着脱式ボックスマガジンで供給される。
地球軍で最も多用されている兵器の1つであり2門持ちする機体もあった。
ジン以外としてはヤキン・ドゥーエ防衛軍のシグー、地上部隊のディン、オーブ製のアストレイなども扱っていた。
主兵装がビーム系火器へと移った後年の『RSD』でも健在でオペレーション・ラグナロクではグフイグナイテッド、メサイア攻防戦では2門所持するザクファントムの姿なども見られザクウォーリアが腰部背面にマウントして運用する例もあった。
ラテン語で「猫」の意を持つ武器である。
ジンオーカー
機体解説
背部ウイングバインダー等ジンに装備された空間戦闘用の各種装備は全て撤去され新たに専用ガスタービン発動機と追加バッテリーを搭載している。
砂埃の多い砂漠の悪条件下に対応すべく各部関節は、徹底的な防塵処理が施され各種カメラ・センサーも専用の物に換装されている。
更にソフトウェア面においても細かな調整が行われ外見以上にベース機と異なる機体に生まれ変わっている。
独創的な装備として片脚につき4枚の折り畳み式補助設置プレートを有しており展開させる事でかんじきのような役割を果たし砂地での走破性を向上させられるようになっている。
砲戦用のザウート同様主にバクゥの後方支援や兵站などを主任務としている。
作品名:機動戦士ガンダムRS 第十二話 モビルスーツ解説 作家名:久世秀一