機動戦士ガンダムRS 第十二話 モビルスーツ解説
ストライクガンダムのデータから有用性に着目され後期に開発され実装に至った。
MA-M01ラケルタビームサーベル
フリーダムガンダムと共通のマティウス・アーセナリー社製ビームサーベルである。
Lacertaとは、ラテン語で「トカゲ」の意である。
核エネルギー供給により既存の同類種よりも高出力かつ長刀身のビーム刃を形成する。
柄同士を連結させると「アンビデクストラス・ハルバード」と呼ばれる双刃の薙刀のような状態にする事も可能で特にアスランが好んで使用した。
MA-M20ルプスビームライフル
機体よりも早く完成したビームライフルである。
Lupusとはラテン語で「オオカミ」の意である。
ゲイツ改でのテストを経て採用されたものでサーベルと同じく核エネルギー供給により既存の同類種よりも高出力を誇る。
カラーリング以外は、フリーダムガンダムと共通である。
未使用時は、本体腰部背面のラッチにマウントすることが可能である。
ラミネートアンチビームシールド
フリーダムガンダムとカラーリングだけが違う共通シールドである。
他勢力産のMSが持つ対ビームシールドが振動鋼材製であるのとは異なりラミネート装甲で出来ているのが最大の特徴で両者が差別化される要因となっている。
台形状の部位には銃眼(ガンポート)を備えており本体だけでなくライフルそのものの銃身を防護しながらの射撃が可能である。
下部先端は切込みの入った尖角状になっている。
ファトゥム-00(ダブルオー)
背部に搭載された巨大なリフターである。
Fatumとはラテン語で「運命」の意である。
本機の最大の特徴である航宙・航空用ユニットで普段は、ジャスティスガンダム本体のメインスラスターとして機能している。
グゥルやエールストライカーなどの類系とは、異なり本体から分離させてもマニュアルでの遠隔操作や自律AIでのオート運用が可能であり本体と別の目標に攻撃を加えたり時間差攻撃を仕掛けたりと様々な戦闘方法に応用される。
ゲイツ改でテストされたプロトタイプのスラスターを倍に増やすなど改良したものである。
本体と同様にPS素材製で非稼動時はフェイズシフトダウンしている。
GAU5フォルクリス機関砲
内蔵された機関砲で必要に応じて弾種を炸裂弾や徹甲弾に変更することができる。
Volucresとは、ラテン語で「鳥」である。
MA-4Bフォルティスビーム砲
エンジンブロック上部に搭載された速射型ビームキャノンで単独分離・本体結合水平状態の双方でメインウェポンとなる。
Fortisとは、ラテン語で「強力」の意である。
名称 ドレッドノートガンダム
型式番号 GAT-X000
全高 18.21m
重量 67.50t(ドラグーン・システム含まず)
装甲材質 フェイズシフト装甲
武装
MMI-GAU2 ピクウス76mm近接防御機関砲×4
MA-M22Y ビームライフル
MA-MV04 複合兵装防盾システム
XM1 プリスティス ビームリーマー
ドラグーン・システム(ビーム砲×10)×4
搭乗者 ムウ・ラ・フラガ(一番機)
ラウ・ル・クルーゼ(二番機)
機体解説
大西洋連邦初のドラグーン・システム搭載型MSでC.E.71年2月28日に完成した。
またGAT-600 ゲイツの開発は統合設計局をMMI社がリーダーカンパニーとなって率いる形で設計されたがドレッドノートガンダムはクラーク、アジモフ、ハインラインの3局のみの共同により開発されている。
ドラグーン・システムを搭載したMSの基礎データ収集が目的であるため開発時間の短縮により頭部以外は、ほぼゲイツのパーツを流用している。
このことから本機は、ゲイツと本機以降のドラグーン・システム搭載機を結ぶ過渡的な機体と言える。
武装は、ガンバレルの発展型であるドラグーンの一種「XM1 プリスティス ビームリーマー」が代表的である。
システムの制御に使われる量子通信は、Nジャマー下での無線誘導を可能としているが消費電力の膨大さから使用制限がかなりかかる。
プリスティスは、ゲイツが持つビームロケットアンカー「EEQ7R エクステンショナル・アレスター」の発展型でありビーム砲内蔵の端末部は本体とケーブルで繋がれている。
ただしこれは、この装備がまだ実験段階にある為端末とビーム供給のロストを防ぐため防ぐ目的で備えられたものである。
また射撃のみならず格闘用のビームスパイクとしての運用も可能である。
射撃武装の「MA-M22Y ビームライフル」とビームサーベル内蔵の「MA-MV04 複合兵装防盾システム」は、それぞれゲイツが装備する「MA-M21G ビームライフル」「MA-MV03 2連装ビームクロー」の改良型であり後にドラグーンシステムを搭載した直系の後継機と言えるGAT-X13A プロヴィデンスガンダムの「MA-M221 ユーディキウムビームライフル」や「MA-MV05A 複合兵装防盾システム」の原型となっている。
パイロットは、高い空間認識能力の持ち主であるムウ・ラ・フラガ少佐とクルーゼ少将が務めた。
「地球の守護を担う勇敢な機体であれ」という願いを込めてドレッドノート(勇敢な者)と命名されたとされている。
作品名:機動戦士ガンダムRS 第十二話 モビルスーツ解説 作家名:久世秀一