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ヤキン・ドゥーエ防衛隊は、接近するコロニー艦隊に向けビーム砲を撃っていた。
コロニー軍もデブリミサイルを前衛にどんどん進軍していた。
1機のジンは、マシンガンで撃墜された。
2機のデュエルダガーは、立て続けにビームが直撃し撃墜された。
「なんとしてでもジェネシスを防衛するのです」
　エターナルでは、ラクスが地球軍兵士を鼓舞していた。
「取り舵20」
　バルトフェルド艦長は、艦に攻撃が当たらないように命令し続けていた。
「核ミサイルを絶たれ果てしなき欲望が地球を汚そうとする中私達は、何としてでも止めなければなりません。
討つことは、罪でしょうが討たねば護れないものもあるのも事実」
　それが正義と言い切れないのは、当の本人が一番よく理解していた。

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　デュエルガンダムとバスターガンダムは、補給が必要だった。
「一度補給に戻るぞ」
　イザーク大尉がそういうとディアッカ大尉とともにアークエンジェルに向かった。

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「同じように罪無き人々や子供を。
これが正義かは、わかりません。
互いに放つ砲火は、何を生んでいくのか」
　ラクスは、自分が正義かわからず弱気になっていた。

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　アークエンジェルのブリッジでは、ラミアス艦長が悲しみに暮れていた。
「帰って・・・帰って・・・来るって言ったのに」
　ラミアス艦長は、とても命令できる状態ではなくアークエンジェルも満身創痍だった。

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　ジェネシスの直掩に向かおうとしていたキラ大尉は、背後で悪寒を感じた。
「何だ？」
　その後方は、アークエンジェルがいる座標だったためキラ大尉はフリーダムガンダムをアークエンジェルの方へ向かわせた。
「キラ？」
　一緒に行動していたカガリは、キラ大尉の行動を不審に思った。
「カガリを頼む。
アークエンジェルで何かが起きたかもしれない」
　キラ大尉は、ジャスティスガンダムに通信を開くと事情を話した。
「解った」
　アスラン中佐もこういう時のキラ大尉の勘が冴えることは、よく承知していた。
「キラ」
　カガリは、キラ大尉の心配をしていた。

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「まだ犠牲が欲しいのですか？」
　それでも自分の正義を信じコロニー軍に問いかけた。

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　アークエンジェルの機関部では、ローエングリンを使ったために機関がその負荷に耐え切れず火災が起きていた。
「急げ。
こっちが先だ。
バカやろう」
　マードック曹長たちは、必死に火災を消そうと奮闘していた。
「125から144ブロックまで閉鎖」
　ブリッジでは、サイ二等兵がダメージコントロールを報告した。
「推力50%に低下」
　ノイマン少尉が推進力低下を報告した。
「センサーの33%にダメージ」
　ミリアリア二等兵がセンサー類のダメージ状況を報告した。

　　　　　　　　　　※

　リード中将は、ガンダムユベリーグンのハイ・メガ・キャノンを発射しモビルスーツ1個小隊と1隻のドレイク級を全滅させた。

　　　　　　　　　　※

　サオトメは、アーガマもどきを確認した。
「奴を追っていればアーガマもどきに出会えるだろうと思っていたが当たりだったな。
しかし『ワトホートの鷹』もふがいない」
　サオトメは、ムラガの戦死に少々がっかりしていた。

　　　　　　　　　　※

　それは、アークエンジェルでも確認できた。
「マン・マシーン接近。
ガンダムサイガーです」
　ミリアリア二等兵の悲鳴に近い報告に皆が戦慄した。

　　　　　　　　　　※

　それは、イザーク大尉とディアッカ大尉も確認した。
「サオトメ？
こんな時に」
　イザーク大尉は、悪態をついた。
ガンダムサイガーは、ビームライフルの銃口をアークエンジェルに向けた。
「沈ませない」
　そういうとディアッカ大尉は、ガンダムサイガーに超高インパルス長射程狙撃ライフルを撃ったが回避された。
その時ガンダムサイガーは、分身したように見えセンサーも分身したような表示をした。
直後ガンダムサイガーを別の方角から攻撃が襲った。
ストライクアヴェンジャーだった。

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　サオトメもそれに気づき攻撃を回避した。
すると今度は、ビームソードを持つと切りかかってきた。
しかしその攻撃も回避した。
そして長距離支援型ガンダムにメガビームライフルを連射した。
ビームは命中し長距離支援型ガンダムの右肩、左腕と頭部を破壊し戦力外にした。
同時に改良型換装型ガンダムにもメガビームライフルを連射したが回避され続けた。

　　　　　　　　　　　※

　バスターガンダムの被弾は、アークエンジェルでも確認できた。
皆は、その光景に戦慄した。

　　　　　　　　　　　※

「ディアッカ」
　イザーク大尉もディアッカ大尉の心配をした。

　　　　　　　　　　　※

　1機のユーピテルは、120mmマシンガンを1機のシグーの背後から撃ち撃墜した。

　　　　　　　　　　　※

　フレイ少尉は、『分身した』ガンダムサイガーからの攻撃を回避するのに手一杯で何が起きてるのかを冷静に分析できなかった。

　　　　　　　　　　　※

「なかなかやるな」
　サオトメは、キラに匹敵するほどの才能を持つパイロットに興奮しながら60mmバルカン砲とメガビームライフルを撃ち攻撃していた。
なおもメガビームライフルを連射し攻撃していたが全く当たらなかった。
そしてガンダムサイガーの左手にカスタム・ビームザンバーを持たせた。
すると改良型換装型ガンダムは、レールガンを撃ってきた。
サオトメは、それをカスタム・ビームザンバーを回転させできた簡易ビームシールドで防いだ。
「しかし同時に厄介だな」
　そういうとサオトメは、メガビームライフルを撃ち改良型換装型ガンダムの右足を破壊した。
「あなたこそ」
　改良型換装型ガンダムに通信を開き話していたがここになって返事がかえってきた。
改良型換装型ガンダムは、両手にビームソードを持って切りかかってきたがそれを回避すると左腕を切った。
さらに追い打ちに60mmバルカン砲とメガビームライフルを連射した。
しかし回避された。

　　　　　　　　　　　　※

　その戦いは、アークエンジェルの皆が心配するほどだった。
「援護できる？」
　ラミアス艦長がストライクアヴェンジャーの援護ができるかサイ二等兵に質問した。
「この状況では、無理です」
　本当は、言った本人が一番助けたいのに現実は非情だった。

　　　　　　　　　　　※

　サオトメは、改良型換装型ガンダムにメガビームライフルを連射していた。
「俺に出会わなければいいパイロットになれたのに」
　サオトメは、敵パイロットの不幸を言った。
「思い上がりを」
　改良型換装型ガンダムは、もう一度レールガンの一斉射をしたがメガビームシールドで防いだ。

　　　　　　　　　　　※

　デュエルガンダムは、バスターガンダムの許に到着した。
ディアッカ大尉は、何とか機体を動かそうとしたがコックピット内では火花が散り非常灯がついている状態だった。